毎日入るお風呂だからこそ、身体を温めたり洗ったりするためだけではなく、美容にも効果のあるものにできたら一石二鳥で嬉しいですよね。しかし、半身浴などの言葉は知っていても、正しい方法や効果などは知らないという方が多いのではないでしょうか?
そこで本記事では、お風呂で得られる3つの美容効果をご紹介。半身浴と全身浴とではどちらの方が美容効果を得られるのか、お風呂上がりにできる美容術をパーツ別にご紹介します。お風呂でできる美容ノウハウに興味のある方は、是非チェックしてみてください。
INDEX
■お風呂で得られる美容効果
お風呂で得られる美容効果は、大きく分けて以下の3つになります。それぞれどのような美容効果に繋がっているのか、ご説明します。
◇温熱作用
1つ目の美容効果は、温熱作用です。文字の通りお湯が温かいことにより得られる作用で、体温の上昇を促します。体温が上昇すると、皮膚の毛細血管が広がって血流が促進され、末端まで酸素や栄養分が届き、逆に老廃物は除去されるようになります。さらに体温の上昇は、基礎代謝や新陳代謝の向上にも直結します。代謝が上がり痩せやすい身体作り、ダイエット効果も期待できます。
また発汗効果もあるので、老廃物を含んだ汗を排出するデトックス効果を期待できるのも温熱作用の特徴。副交感神経を刺激してリラックス状態になれるため、イライラやストレスなどの肌トラブルの原因をおさえることも可能です。
◇水圧作用
2つ目の美容効果は、水圧作用です。水圧が作用するというと、深海などをイメージしがちですが、実はお風呂という狭い空間であっても身体には水圧がかかっています。その大きさは、なんと約560kg。これはウエストが約3〜5cmも細くなるほどの力で、身体の表面だけでなく内臓などにも影響を及ぼします。
それだけの圧が全身にかかっているということは、水による全身マッサージを受けているということと同じです。手足にたまっている血液を押し上げて心臓に戻すことにより血液やリンパの流れを促進し、むくみを解消することができます。
◇浮力作用
3つ目の美容効果は、浮力作用です。全身が浮いているわけではありませんが、海やプールなどと同じく、お風呂の中であっても浮力は発生しています。全身浴の場合、体重は約10分の1にまで減少するので体重が50kgの人であれば、約5kgに。つまり、約45kg分の浮力の恩恵を受けているということになります。
通常時の体重は関節や筋肉で支える必要がありますが、お風呂の中ではその負担から解放されるので関節や筋肉を休ませることができ、大きなリラックス効果を得られるでしょう。
■美容に効果があるのは半身浴?全身浴?
「ダイエットには半身浴が良い」「身体全体が温まる全身浴の方が効果的」など、色々な意見があってどちらが正しいのか悩んだ経験がある方は多いのではないでしょうか?実は、どちらが美容に一層効果があるかは、一概に言えないのが事実なのです。得たい効果によってどちらも正解になり得るので、ここではそれぞれのメリットをご紹介します。
◇半身浴における美容効果
もしお風呂にむくみの解消を求めるのであれば、半身浴の方がおすすめ。むくみを解消するためには、身体を芯から温めて血液循環を促進する必要があり、ゆっくりとお風呂に入っていることが大切です。
熱く感じやすい全身浴では長時間お風呂に浸かっていることが難しいですが、半身がでている状態の半身浴では熱く感じづらく、長時間お風呂に浸かっていることができます。
さらに、半身浴の最大のメリットは、心臓や肺などに水圧の負担をかけることなく身体を温められること。身体への負担が少ないので、安心してお風呂を楽しむことができます。
◇全身浴における美容効果
お風呂にダイエット効果を求めているのであれば、全身浴の方がおすすめ。心拍数や血圧が上昇することにより新陳代謝の向上が期待できますし、半身浴より発汗作用があるのでデトックス効果も得られます。
さらに全身浴であれば、鎖骨周辺にある全身のデトックスに重要なリンパ節を刺激することができるのも大きなポイントです。首までしっかりと浸かることで、よりダイエット効果を得られます。
ただし、半身浴より身体に負担がかかる入浴法なので、入浴時間は15分を目安にしておくのがおすすめ。それ以上入っていても効果が増すわけではないですし、逆に肌の乾燥を招いてしまうので注意が必要です。
■お風呂上りにできる美容術
美容に効果的なお風呂の入り方を知ったところで、お風呂上りにできる美容術も併せて把握しておきましょう。併用することで、より高い美容効果を期待することができます。ここでは顔と足のマッサージをご紹介するので、チェックしてみてください。
- 顔:オイルを使って「額から耳」「耳から首筋・鎖骨」「顎から耳」「首筋から肩」の順番で、老廃物をしごき落とすようにマッサージしましょう。最後に「顔の中心からこめかみ」「鼻筋から眉」をマッサージしたら、「額から鎖骨」までさすり流して終了です。
- 足:オイルやクリームを塗って、足つぼのマッサージから足首のリンパの刺激、膝回りや内もものマッサージと、段々足の付け根に近づくように下から上に向かってマッサージをおこないましょう。
■まとめ
毎日入るお風呂ですが、ちょっとした工夫で美容効果を得ることができます。今回ご紹介した方法以外にも、入浴剤を入れるなど美容効果を得られる入浴方法はたくさんあります。ストレスは美容の大敵なので、お風呂の時間を楽しめるように自分にぴったりの入浴法を探してみるのも良いかもしれません。
記事内で紹介したお風呂上がりの美容術も併せて実践して、美容効果の高いお風呂タイムを楽しんでください。