日々何気なく入っているお風呂が、入り方次第ではジョギングと同じだけのカロリーを消費できるということをご存知でしょうか?
「ダイエットはしたいけれど、運動が苦手……」という方にとっては、お風呂に入るだけで運動と同じカロリー消費量を得られるのは嬉しいですよね。
そこで普段お風呂に入る際のカロリー消費から、大幅に消費量の上昇を期待できる、高温反復浴や呼吸法についてご紹介します!実践した際のカロリー消費量や正しいやり方も併せてご説明するので、ダイエットに興味のある方は是非チェックしてみてください。
INDEX
■お風呂でのカロリー消費量は?
体重50kgの人が20分間、呼吸法など何も意識せずに入浴した場合、消費するカロリーは約35kcal。シャワーの場合は少し多くなりますが、それでも15分で約53kcalです。
対して、同じ条件で20分間ジョギングをおこなった場合のカロリー消費量は約123kcal。30分間テニスをおこなった場合は約184kcal、10分間水泳の平泳ぎをした場合でも約88kcalと、運動時間がバラバラではありますが、やはり運動で得られるカロリー消費量はお風呂でのカロリー消費量と比較すると格段に多いことが分かります。
■高温反復浴でカロリー消費
運動と比較するととても低かったお風呂のカロリーですが、カロリー消費量をアップさせたいのなら、高温反復浴をしてみるのがおすすめです。ダイエットに即効性があると話題で、カロリー消費量を大幅に上昇させるだけでなく、代謝が向上するので痩せやすい身体になることも期待できる入浴方法です。また汗をたくさんかくので、身体の老廃物を排出するデトックス効果も得られるという優れものなんです!
ここでは、高温反復浴を実践した際のカロリー消費量と正しいやり方をご紹介します。
◇高温反復浴を実践したカロリー消費量
高温反復浴を実践した際のカロリー消費量は、約300〜400kcalだと言われています。これは、ウォーキングであれば75分、ジョギングであれば30分、縄跳びであれば20~30分おこなった際に消費されるカロリーと同じ量にあたります。高温反復浴にかかる時間は約30分なので、なんと同じ時間ジョギングをしたのと変わらないカロリー消費量を得られるのです。
30分ジョギングをするのは、運動が苦手な人にとってはとても辛いですが、高温反復浴であれば少し工夫してお風呂に入るだけなので、とてもお手軽。運動が苦手な人におすすめなのはもちろんですが、冬の寒い日など外に出たくない日にもぴったりです。
◇高温反復浴の正しいやり方
高温反復浴の正しいやり方は、以下の通り。手順が細かく決められているので慣れるまでは煩わしいと感じるかもしれませんが、正しいやり方で実践しないと思うような効果を得られないこともあるので、まずは以下の通りにおこなってみてください。また、汗をたくさんかく入浴方法なので、お風呂の前と後は水分補給を忘れずに!
- お風呂を沸かす:設定温度は42〜43度にしておきましょう
- 掛かり湯をする:シャワーを足からかけていき、徐々に体温を上げていきましょう
- お風呂に入り、胸まで浸かる(1分間)
- 肩まで浸かる(4分間)
- 湯船から出て休憩する(5分間):この間に頭や身体を洗うのがおすすめ
- 再度お風呂に入り、肩まで浸かる(3分間):この間にリンパマッサージなどをおこなうと、よりダイエット効果が得られるのでおすすめ
- 湯船から出て休憩する(5分間):この間に頭や身体を洗うのがおすすめ
- 最後にお風呂に入り、肩まで浸かる(3分間):この間にリンパマッサージなどをおこなうと、よりダイエット効果が得られるのでおすすめ
- お風呂から上がり、水をかけて身体を冷やして終了:一気にかけるのではなく、手から徐々にかけていきましょう
慣れてきたら「お風呂に3分間浸かる&浴槽を出て5分間休憩する」のセットを増やしても良いでしょう。ただし、体温を急激に変化させるこの方法は身体に負担をかけます。妊娠していたり体調が悪い時にはおこなわないようにしましょう。
■お風呂で呼吸法を見直してみましょう!
カロリー消費量を大幅にアップさせることのできる高温反復浴ですが、手順が多くて面倒と感じる方もいるでしょう。また、お湯に浸かったり出たりするのが面倒、もっとゆっくりお風呂に浸かりたい、という方もいるかもしれません。
そこでおすすめなのが、呼吸法を取り入れた入浴方法。高温反復浴ほどのカロリー消費量は望めませんが、通常のお風呂と比較するとダイエットに効果的です。
◇ダイエットに効果的な呼吸法
入浴時におすすめの呼吸法は、以下の通り。肩まで浸かる全身浴だと肺に水圧がかかって苦しくなってしまうので、半身浴にしましょう。
- ぬるめのお湯の中で膝を立てる(あぐらをかいても良い)
- ゆっくりと息を吐き、吐き切ったらお腹を膨らませるようにして息を吸い込みます
- 無理のない範囲で10回程度繰り返します
◇お風呂で呼吸するメリット
お風呂でこの呼吸法を実践するメリットは、主に以下の4つ。ダイエットに有効なだけでなく、身体をリラックスさせるのにも有効であることが分かるでしょう。
- 安眠効果:身体が温まることにより副交感神経が刺激され、精神・神経が鎮まります
- 脂肪燃焼率アップ:呼吸が深くなることにより酸素が身体の隅々まで行き渡り、脂肪が燃焼しやすくなります
- デトックス効果:身体は温まると血流が良くなり、老廃物が排出されやすくなります
- 便秘解消:深く呼吸することにより腸などの内臓がマッサージされ、便秘の解消が期待できます
■まとめ
ちょっとした工夫で入浴時のカロリー消費量をアップできる高温反復浴は、ダイエットに効果的。運動をしなくても運動した時と同じだけの消費カロリーを得られるのは、とても魅力的です。また、もっとゆっくりお風呂を楽しみたい場合には呼吸法を工夫するのがおすすめ。
自分に合った方法を選んで、いつものお風呂をダイエット効果の高いお風呂タイムにしてしまいましょう。