お風呂は1日の疲れを癒す、大切なリラックスタイムでしょう。お風呂の入り方にあるルーティンを取り入れると、美容効果が期待できることを知っていましたか?
本記事では、おすすめのバスタイムルーティンと、お風呂上りに効果的な美のルーティンについて紹介します。
この記事の監修者:田嶋 美裕 先生
循環器内科医。狭心症、心筋梗塞、心不全、不整脈などの循環器疾患のほか、高血圧、糖尿病、脂質異常症など生活習慣病全般の治療に携わる。女医+(じょいぷらす)所属。
■おすすめのバスタイムのルーティンを紹介!
毎日のバスタイムに取り入れてほしい、おすすめのルーティンをご紹介します。
1.入浴前の水分補給
お風呂に入るとたくさんの汗をかくので、15~30分前にコップ1杯の水分補給をおこないましょう。おすすめなのは「白湯」で、内蔵が温められ、代謝がよりアップする効果があります。
2.シャワーで汚れを落とす
お風呂に入って最初にすることは、シャワーを全身に浴びて汚れを軽く落とすことです。いきなり湯船に入ると心臓に負担をかけるため、シャワーで身体を慣らすという目的もあります。
3.熱い・冷たいシャワーを交互に浴びる(1回目)
汚れを簡単に洗い流したあとは、38℃以上の熱いシャワーを浴びて全身を温めましょう。その後、25℃以下の冷たいシャワーをひざ下に1分ほどかけ、それを3~5回ほどくり返すと疲労回復に効果的です。ただし、心臓が弱い方や高血圧の方、飲酒後は控えるようにしてください。
4.湯船に5分ほど浸かる(1回目)
シャワーを終えたらいよいよ湯船に浸かります。身体が温まると同時に毛穴も開くので、マッサージをするとより効果的です。お湯の温度は38~40℃の範囲で、自分の好みの温度に調節しましょう。
5.メイク落とし・シャンプーをする
5分経ったら湯船から出て、メイク落としとシャンプーをおこないます。毛穴がしっかり開くので、しつこいメイク汚れと頭皮の汚れを効率よく落とせます。
6.湯船に8分ほど浸かる(2回目)
2回目の入浴は、リラックスして浸かってもいいですし、マッサージをしてもOKです。
7.顔と身体を洗う
2回目の入浴でさらに毛穴が開いているので、洗顔と身体を洗う絶好のタイミングです。洗うときはしっかり泡を立て、肌に刺激を与えないように手で洗いましょう。汚れが気になる部分は、ボディタオルやスポンジなどを使っても大丈夫ですよ。
8.熱い・冷たいシャワーを交互に浴びる(2回目)
2回目では、首からみぞおちまでを、20℃弱の冷たいシャワーをと42℃の熱いシャワーを交互に当てます。身体の表と裏の両方をそれぞれ20~30秒ずつ、5回ほどくり返しシャワーを当てましょう。
9.3分ほど湯船に浸かる(3回目)
3回の入浴は、リラックスしながらお湯に浸かりましょう。湯船から出るときはゆっくり立ち上がるようにすると、立ちくらみを防止できます。
この入浴法をおこなうと、血液の流れが活発になり、美容効果を最大限に得ることができます。全身浴にすると心臓に負担がかかるので、半身浴でおこなうのがおすすめです。
■特別なケアをする場合のバスタイムルーティン
毎日頑張っている自分へのご褒美的な意味も込めて、特別なケアルーティンをプラスするのもおすすめです。そこで、ピッタリの特別ケアを2つご紹介します。
◇トリートメントやクレイパック
髪への特別なケアは「トリートメント」、顔には「クレイパック」がおすすめです。
どちらも週に1~2回のペースが最適なので、2日1回くらいの間隔で毎日のルーティンに組み込みましょう。
トリートメントは髪を洗ったあとに塗ったまま2回目の入浴をおこない、クレイパックは洗顔後に塗ったままシャワーと3回目の入浴をおこないます。その後、両方を洗い流すと時間を有効に使えるのでおすすめです。
◇ボディスクラブ
ボディスクラブは、古い角質を落とす、肌を柔らかくしてうるおいを与えるという効果があります。粒子が大きいソルトスクラブと、敏感肌にも使えるシュガースクラブがあり、自分の肌質に合わせて選ぶといいでしょう。
毎日のルーティンにプラスする際は、身体を洗ったあと、もしくは身体を洗わずにスクラブに置き換えるといいでしょう。スクラブは肌に少なからず刺激を与えるので、敏感肌の方は置き換えがおすすめです。
■バスタイム後にも実践したい美のルーティン
お風呂のルーティンをしっかり実践したとしても、お風呂上がりのケアを怠ると美容効果が大幅に減ってしまいます。なぜなら、お風呂上がりの肌は水分が蒸発しやすく、何もケアをしないと入浴前よりも肌が乾燥してしまうからです。お風呂上がりのケアは10分以内がリミットなので、次に挙げるお風呂上りの美ルーティンをしっかりおこないましょう。
1.お風呂から出る前に化粧水をつける
バスタイムルーティンを終えてお風呂から出た場合、外気に触れただけで肌の表面の水分が奪われてしまいます。湿度が高いお風呂は肌の水分が保たれるので、出る前に化粧水をつけると乾燥予防に効果的です。お風呂の中やドアの外など、すぐに取れる範囲に化粧水を用意しておきましょう。
身体を拭いたあとは、乳液、美容液などで、水分が蒸発しないようにフタをすることが大切です。また、お風呂上りは軽い脱水症状の状態なので、コップ1杯の常温の水を飲むといいでしょう。
2.身体にも化粧水をつける
身体を拭いたあとは、身体にも化粧水をつけるのがポイントです。届きにくい背中はスプレーボトルに入れ、吹きかけるだけでも十分効果的です。また、身体は顔よりも使う量が多いので、大きいサイズも販売されているドラッグストアコスメで保湿性がある化粧水を選びましょう。
3.濡れ髪をまとめる
リンスやトリートメントが髪に残っている場合、肌につくと肌荒れを起こすリスクがあるので注意が必要です。肩に髪がつく長さの方は、タオルでまとめて髪が肌につかないようにしましょう。
4.髪はすぐドライヤーで乾かす
髪の毛をタオルドライしたあとは、早急にドライヤーで乾かすことが基本です。濡れたままで置いておくと、雑菌が繁殖してニオイやかゆみが起きたり、髪を傷めてしまったりといいことがありません。
5.身体が冷える前にマッサージ・ストレッチ
お風呂上りで身体が温まっているときは、マッサージやストレッチをする絶好のタイミングです。どちらもやると美容に効果的ですが、どちらか1つでもOKです。
■まとめ
お風呂の入り方を工夫すると、血行促進や代謝アップなど、美容に大切な効果が得られます。基本のルーティンを習慣にすれば、美しい肌と身体を手に入れられるでしょう。また、週に数回は特別なケアをプラスして、より美容効果を高めるのがおすすめです。
ただし、お風呂で美容効果を得るには、お風呂上りのケアが最も重要です。乾燥は美容の大敵なので、お風呂上りのケアは早めにおこなうように心がけましょう。