お風呂掃除を少し怠ってしまうとすぐに発生してしまうのが、お風呂の大敵「カビ」ですよね。
お風呂に発生するカビには大きく分けて3種類あることをご存知でしょうか?
そんなカビを掃除・予防するには、カビの種類ごとの特徴を押さえておくと効率的になります。
この記事では、お風呂に発生しやすいカビの種類やお風呂のカビ取り剤の種類と使い方、カビの繁殖条件と予防法など、お風呂のカビに関する情報をご紹介します。
お風呂をきれいに使い続けるためにも、ぜひ参考にしてください。
INDEX
■お風呂に発生しやすいカビの種類
まずはお風呂に発生しやすいカビの種類を3つご紹介します。
◇赤カビ
ピンク色でヌメヌメした汚れは赤カビと呼ばれる酵母菌(ロドトルラ)の一種です。赤カビは水分のみで繁殖することが可能なため、浴室の床やシャンプーボトル の下など、水捌けが悪い場所で繁殖します。
非常に繁殖スピードが速く、一週間で菌が数十億個になることも。毎日のお掃除で退治することが重要です。
◇黒カビ
いわゆる「カビ」と呼ばれるのがこの黒カビで、パッキンなどに発生する黒っぽい汚れなどが該当します。
黒カビは菌糸を奥深くまで入り込ませるため、表面のみ拭き取ってもまた同じ場所に発生します。
黒カビが発生したまま放置してしまうと、パッキンなどのゴム部分は色素沈着してしまい、カビは退治したものの黒っぽい汚れはそのままになってしまいます。少しでも黒カビの発生に気づいた時に、徹底退治することが重要です。
◇青カビ
赤カビや黒カビと違い、あまり耳にすることがないかもしれませんが、青カビもお風呂に発生しやすいカビの一種です。
カビっぽいと感じる臭いは青カビが原因であることが多く、浴室や床などに発生しやすいです。
■お風呂のカビ取り洗剤の主な特徴と効果的な使い方
先ほども触れたように、カビは菌糸という根っこのようなものを生やして繁殖しますので、浴室用の洗剤では表面のみしかきれいにできていないことが多く、すぐに同じ場所にカビが生えてしまうことが多々あります。
そこで有効なのが、カビ取り用の洗剤です。ここからはカビ取り洗剤の種類とそれぞれの特徴、使用方法などをご紹介します。
◇塩素系の特徴
一般的に多く販売されているのが、塩素系のカビ取り洗剤です。
塩素系のカビ取り洗剤は除菌と漂白効果が非常に強く、カビを根本から退治することができます。
ただし、プールのような塩素臭があり酸性の洗剤と混ざってしまうと有毒ガスが発生するので、取り扱いには注意が必要です。
◇酸素系の特徴
塩素系のカビ取り洗剤と比べると除菌や漂白効果は劣りますが、それでもしっかりとした効果が得られるのが酸素系のカビ取り洗剤です。
手荒れや色落ちなどの心配がほとんどないので、塩素系カビ取り洗剤よりも気軽に使用することができますので、すぐに発生してしまう赤カビには酸素系のカビ取り洗剤の使用をおすすめします。
こちらは酸性の洗剤と混ざっても有毒ガスが発生することはありません。
◇エコ系の特徴
上記の2つと比べると洗浄力や除菌・漂白効果は格段に落ちてしまいますが、重曹やクエン酸といったエコ系の洗剤もカビ取りとして有効です。
エコ系の洗剤を使用するメリットとしては、環境や身体に優しく害がないことに加え、そのまま手で触ってしまっても安全であることが大きな特徴です。
◇カビ取り洗剤を効果的に使う方法
カビ取り剤洗剤を効果的に使用するには、まずカビの発生している箇所の水分をしっかりととって洗剤を散布。しっかりと洗剤をカビに密着させてから時間をおいて根元まで浸透させます。
カビ菌は酸素がある環境では活発化してしまうため、ラップを被せるなどの工夫でなるべく酸素に触れないようにするとさらに効果的です。
浸透させるために放置するのですが、あまり放置してしまうとパッキンなどの素材がダメージを受けることもありますので、15〜20分を目安にして洗剤を流しましょう。
2〜3回繰り返しても汚れが落ちない場合は、色素沈着している可能性が高いので、パッキンの交換なども考えましょう。
■カビの繁殖条件を知って、カビを予防しよう
では最後に、カビが繁殖しやすい環境条件をご紹介します。
この環境を避けることで、カビの繁殖を抑えることができますので、ぜひ心がけてください。
◇温度20~30度
カビの繁殖がもっとも活動が活発になるのが、浴室の室温が25度~28度の時と言われています。
入浴後は冷たい水で浴室の壁や床を流して室温を下げておくことで、カビ予防に繋がります。
◇湿度65%以上
カビ菌は湿度が60%以下になるとほとんど活動できなくなります。
入浴後は窓を開けてしっかりと換気するか、換気扇を一晩中回しておくと湿度を下げることができます。
◇皮脂や水垢などの栄養分
カビは皮脂や水垢などから栄養を摂取し、繁殖してしまいます。
皮脂や水分をきれいにするにはやはりこまめな掃除が効果的ですが、石鹸やシャンプーなどは1つのかごに入れて、入浴時だけ持ち込むようにするなどするとカビの発生を抑えることができます。
■まとめ
見た目ももちろんですが、健康や安全のことを考えてもきちんと退治しておきたいのがカビ汚れです。
ここでご紹介したカビ取り洗剤や予防方法などをぜひ実践していただき、清潔で安全なお風呂にしましょう。