毎日使うお風呂はいつでもきれいにしていたいですよね。
実はお風呂掃除には、効率よくきれいにする順番があることをご存知でしょうか?
この記事では、お風呂掃除の順番や各場所の適切な掃除方法、日々の掃除のために準備しておきたい洗剤やグッズなどをご紹介します。
きれいに保って、気持ちよくお風呂に入るためにぜひ参考にしてください。
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■お風呂を掃除する際の順番。どこから洗うべき?
浴槽や床などから初めてしまいがちなお風呂掃除ですが、実は水の流れに沿って上から下に進めていくのが鉄則です。
最後に水を必ず流すことになる浴槽や床は最後の方で全く問題ありません。
基本的には「天井→壁→棚・鏡→浴槽→床→排水口」の順で進めていくことになるのですが、しっかりとお風呂掃除をする場合は準備をしておくと効率的に掃除を進められます。
◇お風呂掃除は準備が大切
まず、排水口が詰まって水が排水できなくなるのを防ぐために排水口に溜まった髪の毛やゴミを取っておきましょう。
加えて、シャンプーなどのボトルや不要なバスグッズはお風呂から出しておくと、手早く細かなところまできちんとお風呂掃除ができます。
排水口のゴミを取っていらないバスグッズをお風呂から出したところで、お風呂掃除の前に38~40℃のお湯で浴室全体にシャワーをかけましょう。
お湯をかけることで皮脂汚れや石鹸カスなどの汚れが緩くなり、簡単に落とせるようになりますので、お風呂掃除の際には毎回最初にシャワーをかけることをおすすめします。
◇パッキンなどにカビが生えている場合は事前にパック
パッキンなどに黒カビが発生している場合は、お風呂掃除をする1〜2時間ほど前に漂白剤を染み込ませたキッチンペーパーなどでパックしましょう。
お風呂掃除と同時に黒カビの掃除をすると、特有の刺激臭で掃除しにくかったり染み込ませている間に流してしまったりしますので、事前にパックしておくのがコツです。
■お風呂の場所別掃除の方法
では、お風呂の場所ごとの掃除方法をそれぞれご紹介します。
◇天井の洗い方
実は、換気扇で水分と一緒にカビの胞子も巻き上がって天井に付着するため、天井はカビが繁殖しやすい場所です。
天井をきれいにしていないとカビの胞子が落ちてきて他の場所にカビが発生することになりますので、まずは天井から掃除します。
普段の掃除では、ワイパーなど柄のついた掃除グッズを使うと楽に掃除が可能です。
すでにカビが発生してしまって、水や洗剤を使ってしっかりと掃除する場合には、垂れた水や洗剤が目に入らないようにゴーグルを準備すると安全に掃除ができます。
◇鏡の洗い方
鏡につくウロコ状の汚れは水垢で、水道水に含まれるミネラルが残って汚れになります。
水垢はアルカリ性のため、酸性の洗剤などを使って掃除すると落としやすいです。
クエン酸を溶かした水を鏡にスプレーして、5分ほど置いてからタオルで拭き取ります。
自宅にあるレモン汁やお酢でも代用可能です。
頑固に固まってなかなか落ちない水垢は、ホームセンターなどで販売している特殊な研磨剤などを使って掃除をすると落としやすいです。
◇浴槽の洗い方
浴槽はこまめに掃除していれば軽い汚れしかつかないため、普段使いのバス用洗剤で掃除していきます。
年末などの定期的な大掃除の時には、重曹とクエン酸を使って二回洗するときれいになります。
重曹を使う際は、棚板や洗面器、バスチェアなども浴槽に入れてつけおきしておくと、効率的にお風呂掃除を進められます。
◇床の洗い方
床はヌメリやピンク色の汚れが発生しやすく、多くは皮脂や石けんカスなどが原因となっています。
皮脂は酸性のためアルカリ性のバス用洗剤で簡単に落とすことができます。
角などの細かいところは使い古した歯ブラシ、それ以外は面積の広いブラシを使うと楽に掃除ができます。
◇排水口の洗い方
お風呂掃除の最後は排水口の掃除も忘れないようにしましょう。
中性洗剤を排水口にスプレーし、ふたや目皿をブラシでこすり洗うように掃除します。
汚れがひどい場合や臭いが気になる場合は、塩素系漂白剤を排水口にスプレーして15分ほど経ってからシャワーで洗い流すときれいになります。
排水口をきれいにしてもまだ臭いがする場合はパイプから悪臭が発生している可能性がありますので、パイプの洗浄剤などを使ってパイプの汚れを落とします。
錠剤タイプの洗浄剤が簡単でおすすめです。
■あると便利!日々のお風呂掃除のために用意したい洗剤・掃除道具
では最後に日々の掃除で準備しておくと便利な洗剤と掃除道具をご紹介します。
特に洗剤は、汚れの特徴によって使い分けることで効率的にお風呂掃除ができますので、ぜひご用意してください。
◇中性洗剤
洗剤はアルカリ性と酸性に分けられるのですが、その中間である中性洗剤はどちらもの性質をあわせ持っており、軽い汚れであれば中性洗剤を使って掃除するのが効率的です。
手袋を付けずに使用しても手荒れしづらく、他の洗剤と混ざってしまったとしても有毒ガスが発生しないため、手の弱い方や子供でも安心して使えます。
◇塩素系漂白剤
塩素系漂白剤は、次亜塩素酸ナトリウムが主成分の塩素系の洗剤で、排水口の頑固な汚れや消臭などに有効です。
漂白性と殺菌力が非常に強いため、黒カビなどの掃除に最適ではありますが、使用の際には換気や直接手に触れないなどの注意が必要な洗剤です。
また、酸性の洗剤と混ざってしまうと人体に取って有害なガスが発生するので、必ず単品で使用しましょう。
◇クエン酸
クエン酸は酸性なので、石けんカスや水垢などのアルカリ性の汚れを落とすのに適しています。
食用のクエン酸と掃除用のクエン酸で製品は異なりますが、どちらも身体に害がないため安心して使用できます。
◇重曹
重曹は炭酸水素ナトリウムの別名で、弱アルカリ性です。
アルカリ性は油汚れなどを落としやすく、重曹は発泡性があるため水につけると二酸化炭素が発生し、よごれを浮かせて落とすことができます。
普段のお風呂掃除では、床などに黒ずみが少しずつ目立ってきた時に使用するのがおすすめです。
◇スポンジ
スポンジはあらゆる場所をこする際に使用します。
近年では様々なお掃除グッズが登場していますが、それでも需要のなくならない生活に根付いたグッズです。
◇ブラシ
ブラシは床のせまい隙間の汚れ落しに便利で、面の大きなブラシなら床の掃除を手早く終わらせることができます。
ただし、床の素材によっては傷つけてしまう恐れがあるため、引越し後の買い物の際などには注意が必要です。
■まとめ
お風呂掃除は天井から壁、最後に床や浴槽と上から下に進めていくのが基本になります。
効率的に長くきれいなお風呂が保てるように、各場所に適した正しい掃除法と正しい洗剤選びを身につけましょう。