気づくとお風呂に発生してしまっている掃除の大敵「カビ」。衛生的にも見た目的にもカビをそのままにしておきたくはないですよね。
そこでこの記事では、お風呂のカビが生えてしまう条件(原因)や取り除く方法、そもそもカビが発生しないように予防する方法をご紹介します。
いつでもお風呂をきれいに保つためにもぜひ参考にしてください。
INDEX
■お風呂にカビが生えてしまう条件・原因とは?
お風呂に発生するカビは、主に黒カビと赤カビの2種類に分けられます。
特にやっかいなのがゴムパッキンなどに生えてしまった黒カビで、なかなか落としづらいのでついそのままにしがちですよね。
お風呂に限らず、カビは次のような環境で繁殖しやすくなります。
・温度:20〜30℃
・湿度:70%以上
・皮脂や石けんカスなどカビのエサになる栄養分がある
特にこの3つの条件が整っている環境がお風呂ということです。
カビは胞子のため、実は空気中のあらゆるところに浮遊しています。
その浮遊しているカビが、上記の繁殖しやすい環境で壁など付着すると、菌糸という細胞を伸ばして繁殖していき、結果として人の目に見える状態のカビになります。
発生したカビをどれだけきれいに掃除しても、上記の環境が整っている状態ではまた新たなカビが発生することになります。
そのため、カビが繁殖しづらい環境を作り、こまめな掃除をしていくことが、きれいなお風呂を保つための方法といえます。
■お風呂に生えてしまったカビを取り除く方法
すでに発生してしまったカビを取り除くには、どうすれば良いのでしょうか。
2つの掃除方法と、どうしようもない時の対処方法を2つご紹介します。
◇シップ法
まずはカビの上に漂白剤を一定時間置いておく「シップ法」です。
キッチンペーパーやティッシュなどに酸素系漂白剤を染み込ませ、そのままカビの上に置いておくだけの簡単な方法です。
20〜30分ほど放置したあとにカビの落ち具合を確認し、きれいになっていればそのまま洗い流し、まだまだ汚れが残っているのであれば、キッチンペーパーやティッシュなどを取り替えてもう一度繰り返します。
数回繰り返してもカビが落ちず、歯ブラシなどで擦ってもきれいにならないようであればカビが沈着していることが考えられますので、ゴムパッキン等の取り替えを検討しましょう。
◇塩素系漂白剤×片栗粉でカビを落とす
先ほどの漂白剤は酸性でしたが、こちらは塩素系の漂白剤を片栗粉でペースト状にしてカビに塗る掃除方法です。
片栗粉を混ぜたペースト状にすることで、壁などに塗っても漂白剤が流れ落ちることがなく、しっかりとカビを落とすことができる方法です。
塩素系漂白剤と片栗粉は1:1の割合で混ぜ、塗ってから5分ほどで流すのを繰り返してカビを落としていきましょう。
◇プロのお風呂クリーニング業者に頼む
どうしてもカビ汚れがきれいに落ちない、年に一度くらいは徹底的にきれいにしたいという方はプロのお風呂クリーニング業者に頼むのも一つの方法です。
市販されていない薬剤や専用の道具を使用してお風呂のクリーニングをおこないますので、カビはもちろんのこと、鏡についた鱗状の水垢や普段はなかなか掃除することができない天井などもきれいにしてくれます。
◇カビが落ちにくいパッキンなどは張替えも検討する
先ほども触れたように、ゴムパッキンなどに深く沈着したカビ汚れは、どれだけ掃除をしても落ちないことがあります。
ひどい汚れだとプロでも落とすことができないこともありますので、そんな時はパッキンの張り替えも検討しましょう。
■どうすればお風呂のカビを予防できるの?
では最後に、カビが発生してしまうのを根本的に防ぐ方法をご紹介します。
◇天井の掃除
ついお風呂掃除で後回しにしてしまいがちな天井の掃除ですが、実はカビを予防するのには最初に掃除しておきたいポイントです。
換気扇を回したことによって埃と一緒にカビの胞子も巻き上がってしまい、カビが天井に付着、どれだけ壁や床を掃除しても天井から胞子が落ちてきてしまいます。
そのため、お風呂掃除は天井の掃除からスタートします。
普段の天井掃除は、床掃除用のモップを準備し、アルコール除菌スプレーを吹きかけて天井を拭くだけで完了です。
簡単な掃除のみでもカビは予防できますので、毎日の掃除に取り入れてみてください。
◇浴室の「温度」と「水分」に気をつける
カビを予防するには冒頭でご紹介したカビの繁殖しやすい環境を作らないことが重要です。
・浴槽にお湯を張った場合には入浴後はきちんと蓋をする
・入浴後の浴室の温度を下げるために冷水を全体にかける
・入浴後は十分に換気する
・壁や床についている水滴をふき取る
これらの対策でカビの繁殖を大きく予防することが可能です。
◇カビの「栄養」を取り除く
カビの栄養となる皮脂や石けんカスもお風呂から上がるときにはきちんと流しておきましょう。
カビの栄養は50℃以上の熱いお湯をかけると効率的に撃退できますので、1箇所90秒を目安にじっくりとお湯を当ててカビの発生を防ぎましょう。
また、定期的に洗剤を使って汚れを落とすことも忘れないようにしましょう。
◇「カビの原因菌」を除菌する
日頃からどれだけ気にしていても気づけばカビが発生していた……。
そんな方には、市販されている浴室用の燻煙式カビ取り剤がおすすめです。
除菌効果のある成分を含んだ煙が浴室全体に広がり、カビの発生を予防できます。
浴室用の燻煙式カビ取り剤の使用方法はメーカーによって異なりますので、使用の際には取扱説明書をよく読んでから使用しましょう。
◇ボトルなどの収納を工夫する
シャンプーやリンスなどのボトルや、洗面器やイスなど、床と接する部分は風通しが悪く水気も溜まりやすいため、カビが発生しやすい環境といえます。
シャンプーなどのボトルはステンレスラックを購入して床から離したり、洗面器やイスは浴室乾燥のポールにS字フックなどを使ってかけたりするなど、ぜひ収納を工夫してみてください。
■まとめ
お風呂のカビは気をつけていても発生しがちなため、普段の掃除やお風呂上がりのタイミングなどで、今回ご紹介した予防法をぜひ取り入れてみてください。
長く放置してしまったカビ汚れや、年数の経ったパッキンなどに発生したカビは、どれだけ掃除してもきれいにできないこともありますので、あまりにも取れない場合は交換しなければいけないことも覚えておきましょう。