スタイリングの途中で白髪を見つけるたびに、がっかりして…落ち込んでいませんか?
年々増える白髪には原因があり、できるだけ増やさないようにする対策やヘアカラーである程度カバーできる方法もあります。
白髪対策ですぐに思いつくのが、白髪染めですよね。
でも、白髪染めは髪や頭皮にダメージを与える恐れがあるので気が進まないという方も多いのでは?
そこで、白髪に悩む女性に向けて、白髪を増やさない対策やヘアカラー方法をご紹介します。
この記事の監修者:宇井 千穂 院長(やさしい美容皮膚科・皮フ科 秋葉原)
元準ミス日本。全日空客室乗務員を経て、皮膚科医としてアトピー性皮膚炎を中心とした皮膚疾患を診療。本や雑誌の執筆をはじめ、web雑誌での連載やサプリメント・化粧品の監修などでも、多方面に活躍の場を広げている。女医+(じょいぷらす)所属。
INDEX
■白髪が増えてしまう原因とは
私たちの髪の毛は、毛母細胞で生まれた髪の毛がメラニン色素で色づけされることで黒くなっています。毛母細胞の近くにはメラノサイトという色素細胞があり、そこからメラニン色素が放出される仕組みになっているのです。
ですが、なんらかの影響で髪の毛に色づけされないと、白髪となってしまいます。
一体、どんな理由で白髪が増えてしまうのでしょうか?ここで、白髪が増える原因を見ていきましょう。
◇加齢による色素細胞の衰え
白髪の原因でまず挙げられるのが、加齢。
年齢を重ねるごとに、メラニン色素を生成する色素細胞の機能が弱まり、髪の毛への染色力が低下していきます。
50歳からは2人に1人の確率で、髪の毛の半分が白髪になる可能性が高いとも言われています。
◇白髪染めや紫外線などの刺激
加齢だけではなく、白髪染めやパーマ、紫外線などの刺激も白髪の原因となります。
白髪が目立ってくると、白髪染めの回数が増えますよね。
種類にもよりますが、白髪染めには髪や頭皮にダメージを与える成分が配合されている可能性が高く、白髪を増やす原因に。
そして紫外線も、髪や頭皮にかなりのダメージを与えます。
紫外線を浴びることで、頭皮の皮脂だけではなく毛根の細胞まで酸化させてしまい、メラニン色素の生成力が低下して白髪が増えてしまうのです。
◇白髪を抜く
白髪を見つけると、抜きたくなってしまいますよね。でも、白髪を抜く行為も白髪の原因になる可能性が!
白髪を無理やり抜くと、毛根部分や毛根近くにある色素細胞にもダメージを与えてしまいます。
色素細胞にダメージが加わるとメラニン色素の生成や放出がスムーズにいかなくなり、白髪の原因になることも。
◇体の状態が関係していることも
体が弱っているせいで、白髪が増えているケースも考えられるでしょう。この場合には、体のどの部位が弱っているのかによって、白髪が生える部分が変わると言われています。
・額の生え際、前頭部
腎臓、子宮、膀胱など
・側頭部
肺、気管支など
・頭頂部
胃、心臓、腸など
・後頭部
肝臓、胆のうなど
■白髪が増えないようにすることは可能なの?
加齢による白髪の増加は老化現象の一つなので仕方のないことですが、頭皮の状態を良く保つことは可能です!
できるだけ、黒髪をキープして白髪を増やさないようにするための対策をご紹介します。
◇器具なしでできる簡単ヘッドマッサージ
お風呂上がりなどのリラックスタイムに簡単なヘッドマッサージをするだけで、頭の血行を良くし、健やかな髪の毛が育ちやすくなります。
手を軽くグーの状態にしてから、こめかみや耳の周りを上下に動かして、頭全体をほぐしていきましょう。
耳たぶの後ろ側が少しくぼんでいるはずですが、そのくぼみから後頭部にかけて、グーの状態にした手で上下に動かしながらずらしていくと、心地よく刺激できます。
心地よい強さで行い、強く押しすぎないように気を付けながら、ゆったりとマッサージするのがおすすめです。
◇紫外線対策でダメージを軽減
顔や体だけではなく、髪の毛や頭皮も紫外線対策を心がけることで白髪を予防できます。
基本的には、外出時に帽子や日傘、頭皮用のUVスプレーなどで紫外線対策をするのがおすすめ!
仮に、うっかり紫外線を浴びてしまっても、その日のうちにアフターケアをすることが大切です。
アフターケアのポイントは、保湿と栄養補給。
ですが、いつも通りのシャンプーとトリートメントだけでは、十分な保湿と栄養補給ができません。
そこでおすすめしたいのが、頭皮用エッセンスです。
シャンプーとトリートメントにプラスして、保湿成分や髪の毛に必要な栄養が配合されている頭皮用エッセンスでケアすると、浴びてしまった紫外線のダメージを軽減できるでしょう。
■40代女性におすすめしたい!白髪が目立ちにくいヘアカラー
髪の毛や頭皮にダメージを与えるとわかっていても、目立つ白髪があると、白髪染めを使いたくなりますよね。
そこでご紹介したいのが、髪の毛や頭皮へのダメージを抑えたヘアカラー方法です。
◇白髪を隠さず目立たなくさせるヘアカラーがブーム
最近の美容院では、白髪を隠さず、目立たせないように染めるヘアカラー方法が注目されています。これまでの白髪を隠すヘアカラー方法ではなく、白と黒をなじませるカラーリングで、白髪を残しつつ目立たせないように染めるのがポイント!
黒髪のほうが多い状態のところに白髪が少しあると、白と黒のコントラストで、白髪がすごく目立ちますよね。
その目立ちをなくすためには、黒髪を明るめに、黒髪と白髪の境目は中間色のブラウンで染めてグラデーションを作っていくことが大切です。自然なグラデーションを作っていけば、白と黒のコントラストがなくなり、白髪が残っているのに目立たない状態になります。
◇頭皮と髪の毛に負担をかけない白髪隠しを活用
美容院でのヘアカラーが難しい場合は、洗って落とせるタイプの白髪隠しがおすすめ。
一時的に気になる白髪の表面だけを着色するタイプのヘアカラーなので、髪の毛や頭皮へのダメージが少なく安心して使用できます。
ですが、白髪隠しにもさまざまな種類があり、配合成分にも違いがあるので、どれを選んだらいいのか迷ってしまいますよね。
髪の毛や頭皮へのダメージを軽減するためには、無添加やノンシリコン、天然成分配合のものを選びましょう。
■まとめ
白髪が増える原因には、加齢の他に白髪染めや紫外線の影響、白髪抜きなどがあります。
できるだけ白髪を防ぐためには、健康的な生活習慣とヘッドマッサージや紫外線対策など「頭皮ケア」が重要。
また、白髪を目立たなくする美容院でのグラデーションカラーやセルフで対策できる白髪隠しにも注目を!
ご紹介した中からライフスタイルに合った方法をセレクトし、白髪対策を気長に実践していけるといいですね。