女性の髪にまつわる悩みで多いのが白髪についてです。40代に差し掛かるあたりから徐々に白髪が目立ち始め、焦りを感じたり、まわりの視線が気になったりしている方もいるかもしれません。

本記事では、白髪が発生する原因から、40代で試したい白髪のケア方法について紹介していきます。ぜひ、参考にしてみてください。

■白髪は40代から増えるが原因は解明されていない

40代以降になると、徐々に気になり始める白髪。原因については、ストレスや加齢など諸説あるといわれていますが、実ははっきりとした原因は解明されていないというのが現実です。

40代というと、仕事・プライベートともに負担が増える年代でもあるため、白髪の発生原因に紐づけやすい事象ではあります。

しかし、あくまでも白髪を作り出す引き金となり得るというだけにすぎず、ストレスや加齢そのものが白髪の原因といえる科学的根拠はありません。
白髪が発生するメカニズムには、メラノサイトという細胞の働きが大きく関係しています。本来、髪の毛は無色の状態で作り出されますが、メラノサイトが毛髪を色づけることで黒い髪の毛となります。

そのため、メラノサイトの働きが低下し色素を作ることができなかったり、作り出した色素を毛髪がうまく吸収することができなかったりすると、髪の毛は白髪の状態で生えてくるのです。メラノサイトの仕組みに何らかの支障が発生すると、ストレスや加齢などの要因に関係がなく、白髪が増加していく傾向にあります。

■40代が知っておきたい白髪ケアについて

「白髪があることによって自分に自信がもてない」「人からの視線が気になってしまう」そのような場合は、白髪を目立たなくするためのケアを試してみましょう。すぐにできる、手軽な白髪ケアについて3つ紹介します。

◇ヘアカラーで白髪をケア

しっかりと白髪をカバーしたい方は、ヘアカラーがおすすめ。カラーリング剤を髪の内部まで浸透、定着させることで、髪全体のカラーを均一に整えることができます。汗をかいたり、シャンプーをしたりしても色落ちすることがなく、白髪を比較的長期間カバーすることが可能です。

ただし、ヘアカラーは頭皮へのダメージが大きいため、繰り返し染めることで髪の毛を守るキューティクルが剥がれてしまいます。パサつきが気になり出したら、トリートメントなどで入念にケアしましょう。

◇ヘアマニキュアやヘアスプレーで白髪をケア

人前に出る機会や、大切な予定があるときなど、一時的で良いからカバーしたいという場合におすすめなのは、ヘアマニキュアやヘアスプレー、ファンデーションタイプの白髪隠しです。ヘアカラーと異なり、髪内部にカラーリング剤が浸透しないため、頭皮へのダメージは少なくすみます。

その分、色持ちは続かず、ファンデーションやヘアマニキュアの場合は1度のシャンプーで、ヘアスプレーも2～3週間程度シャンプーを繰り返すうちに色落ちしてしまいます。

スプレーの場合、染めた直後はとくに色落ちがしやすく、洋服に色が付着してしまうこともあるため注意しましょう。

◇保湿ながら染めるカラーリンス

カラーリンスは、白髪を隠すというよりも、目立たなくするという視点で作られたものです。そのため、髪の毛をやさしく保湿しながら、少しずつ染めていくことが可能です。

使用を重ねることで徐々に白髪が染まっていくため、すぐにカバーしたいという方には向きません。

しかし、ヘアマニキュアと比べてカラーリング剤の濃度が薄いため、ダメージを最小限に抑えたい方、長期的な視点で白髪をケアしていきたい方にはおすすめです。

■40代の白髪ケアで注意したいこと

40代が白髪ケアをおこなう上で、注意したい2点のポイントを見ていきましょう。

◇ハイトーンカラーで染める

白髪をカラーリングでケアする場合、ハイトーンカラーには注意が必要です。
カラートーンが明るくなるにつれ、カラーリング剤に含まれるアルカリ剤が強く髪の毛にダメージを与えてしまいます。白髪が増えてしまうということにはなりませんが、ダメージが大きい分、髪の毛のツヤやコシが失われてしまうのです。

明るいカラーでおしゃれを楽しみたいという方は、美容院で髪の毛の状況を見てもらった上で検討することがおすすめです。

一方で、ダメージを最小限になるべく白髪のカバーを重視したいという方は、白髪染めなどのダークカラーを選択するのが良いでしょう。

◇白髪は抜かない

白髪を抜くことはやめましょう。目立つ場所に白髪が生えてくると、つい抜きたくなる衝動にかられますが、そこはぐっと我慢が必要です。

抜くことで一時的に見た目の問題は緩和されますが、毛根を傷つける危険な行為です。抜いた毛根から新たに髪の毛が生えてきたとき、うねりが出る・細くなるなど、白髪以外のトラブルに発展することも考えられます。どうしても気になる場合は、先述したケア方法でうまく白髪をカバーしましょう。

■まとめ

発見するたびに憂鬱な気分になってしまう白髪。自分自身の気持ちが落ち込むだけでなく、周囲の人たちに老け込んだ印象を与えかねません。

40代からも若々しく、自信をもっておしゃれを楽しむため、今回紹介したケア方法を参考にうまく白髪と付き合っていきましょう。