ゆっくりとお風呂に浸かるだけでも十分なリラックス効果がありますが、そこへ「アロマキャンドル」を取り入れれば、お風呂場があっという間に癒し空間に早変わり!
今回は、アロマキャンドルをお風呂に取り入れることで得られる効果や、注意点などをまとめてみました。
この記事の監修者:布田 紗彩 先生
女医+(じょいぷらす)所属。福岡山王病院 循環器内科にて心臓に関する病気や内科全般の診療を担当。突然死のない世界を目指しており、病気にならないために心がけることなども発信していきたいと考えています。
INDEX
■アロマキャンドルでお風呂のリラックス効果がアップ
お聞きのアロマキャンドルに火を灯して暖かい湯船に身を委ねると、疲れきった心と体がちょっとずつ癒されていくのがわかります。これは、キャンドルの火やアロマの香りが視覚や嗅覚を刺激し、リラックス時に優位になる副交感神経を働かせてくれることが深く関係しているためです。
キャンドルのゆらゆらと不規則にゆらぐ炎のことを「1/F(えふぶんのいち)のゆらぎ」といい、人の心を落ち着かせる癒しの効果があると考えられています。
また、燃焼しているアロマキャンドルからは、1立方センチメートル当たり2万個のマイナスイオンが発生しているのですが、これは森林などで発生するマイナスイオンの約4倍の量!自宅にいながらお風呂場でたっぷりマイナスイオンを浴びることで、手軽にリフレッシュすることができます。
このようにお風呂でアロマキャンドルをつけることは、心身へのさまざまなリラックス作用をもたらすことが確認されています。
■香りによって効果が変わる!効果別のおすすめアロマを紹介
アロマには、自然界の草花から抽出された成分がぎゅっと濃縮されています。
草花の香りや花の色が異なるように、アロマオイルに期待できる効果効能も香りによってさまざまです。
ここでは、効果別のおすすめアロマをいくつかご紹介したいと思います。
◇リラックスしたいとき
リラックスしたいときにおすすめのオイルは、定番の「ラベンダー」。
ラベンダーには優れた鎮静作用があり、高ぶった気持ちを落ち着かせてくれる効果があります。就寝前にお風呂に入る方には寝つきをよくする効果も期待できます。また、日焼けによる炎症を鎮めるなどヤケドの治りを促進させてくれると言われています。
◇イライラを抑えたいとき
気持ちがイライラしてしまう場合は、体の奥深くまでスッと入り込んでくれる「ヒノキ」の香りが最適。
ほかにも「ローズウッド」は、ヒノキの爽やかな香りとバラの甘い香りがミックスされているので、イライラをしっかりと鎮静しつつも癒しを与えてくれる香りです。
◇元気を出したいとき
「悲しいことがあった」「最近へこみやすくなっている」なんて場合は、心が少々お疲れ気味なのかもしれません。
そんなときにおすすめのアロマは、心を優しく癒してくれる「ネロリ」です。
ネロリは不安な気持ちの整理をサポートし、再び立ち上がれるような気力を与えてくれるといわれています。
◇寝つきをよくしたいとき
上でも紹介したように「ラベンダー」には高いリラックス効果があり、寝つきをよくしたいときにもおすすめです。
また「カモミールローマン」というアロマは、欧米では寝つきの悪い子どもの治療薬として日常使いされているので、こちらもおすすめです。
◇風邪予防に
ウイルスが流行りだす時期におすすめなのは、殺菌効果の高いアロマです。
「ユーカリ」は強力な殺菌効果があることでも有名で、インフルエンザや風邪・花粉症などの症状緩和にも役立ちます。
また、「ティーツリー」は、第二次世界大戦中に救急用品としても使用されていたほど優れた殺菌消毒作用があります。気管支系の痛みや炎症を和らげる効果もあるので、風邪予防にうってつけです。
■お風呂でアロマキャンドルを使うときはここに注意!
リラックス効果が高くて香りにも癒されるアロマキャンドルですが、お風呂で使うときは次のような点に注意して安全に楽しみましょう。
◇安定した場所で使用する
アロマキャンドルを置く場所は、かならず平らで安定した場所にしましょう。
不安定な場所に置いてしまうと容器が傾き火事につながったり、溶けたロウが浴槽についてしまって取れなくなる場合もあります!
◇上に物がないか確認をする
ロウソクの熱は真上に向かうので、キャンドルの上に物がないか確認しておきましょう。
シャワーカーテンなどは燃えやすく火事の原因にもなりやすいので、特に気をつけておきたいですね。
◇換気をする
キャンドルのなかには、燃えることで有害な物質やガスを発生する可能性があります。お風呂は密閉された空間なことが多いので、こまめに換気を行いましょう。有害物質を出さないナチュラル素材のキャンドルやバス用のキャンドルもおすすめです。
◇直接風が当たらないように気をつける
キャンドルに直接風があたってしまうとロウの溶け方にムラができ、火が消えてしまうことやキャンドルが最後まで燃えないこともあります。
◇長風呂しすぎない
アロマの香りとキャンドルのゆらぎ効果でいつまでも入浴できてしまいそうですが、長風呂をしすぎると香りに酔ってしまう場合も……。
キャンドルによって、アロマの香りが弱いものもあれば強く香るものもあるので、初めは短時間から始めると安心ですね。
■まとめ
アロマは香りによって効果が異なりますが、1番大切なのは「自分が好きな香り」をかぐこと。いくらリラックス効果が高いアロマでも、その香りに嫌悪感がある場合は効果も半減。
お風呂でアロマを楽しむコツは、効果うんぬんにこだわりすぎず、「この香り好きだな~」と直感で感じるものを選んでみることです!
ぜひさまざまな香りのアロマキャンドルを集め、その日の気分によって使い分けてみてくださいね。