お顔のお手入れには熱心でも、案外ボディケアまではしっかり気配りできていないものです。
しかし、お顔と同様、肌の状態は注意する必要があります。
特に肌の露出が増える季節では、ボディケアをしっかりおこなって、自信を持って半袖やノースリーブを楽しみたいですね。今回はボディケアに欠かせない保湿アイテムの種類・成分を解説、紹介します。
あなたの悩みを解決してれるボディケアアイテムをぜひ見つけてください。
INDEX
■ボディケア保湿にはどんな役割があるの?
ボディケア保湿にはどのような役割があるのでしょうか。肌トラブルの原因は、ほとんどが「乾燥」によるものです。夏場は汗をかいてベタベタするのに、室内はエアコンにより乾燥ぎみ……と、お肌にとって試練の季節になります。
乾燥でうるおいがなくなった肌の表面は「表皮」がめくれ上がったような状態になり、バリア機能が低下します。その結果として敏感肌になってしまう危険性もあります。
肌にトラブルがあると、「もっとお手入れを」と、クリームをたっぷり塗り込む方も少なくないでしょう。実はその塗り込む指の摩擦で、さらに表皮を傷つけてしまう場合もあり、悪循環に陥ります。
お顔同様、ボディの保湿ケアは日々の積み重ねで効果を実感できるものです。毎日正しいお手入れをおこなうことが大事なのです。
◇肌荒れの原因は衣服ではなく自身の肌
「ボディの肌荒れの原因は化学繊維」という話を聞いたことがある方は多いでしょう。
乾燥して水分を失ったお肌は静電気が発生しやすく、その静電気が肌にチクチクとした刺激を与えます。その刺激が気になって無意識で肌を掻いたりこすったりすることはお肌に大きなダメージを与えます。
これにより表皮は傷つきバリア機能を失い、肌トラブルが起きるのです。
確かに、綿などの自然素材は、化学繊維より静電気を引き起こしにくいものです。
ですが根本的原因は、繊維ではなく乾燥した自身の肌なのです。
保湿をたっぷりおこなえば、衣服はあまり関係ないことが実感できるでしょう。
◇ボディにも化粧水を!
お風呂上がりにボディクリームを塗る方もいらっしゃると思います。
しかし、ボディクリームを塗るだけでは十分ではないのです。
まず化粧水でたっぷり水分補給、ボディクリームでフタをして保湿することが重要です。
ボディに高価な化粧品を使うことに抵抗があれば、お手頃価格で良質な化粧水を探し、特に乾燥が気になる部分だけでも「化粧水+クリーム」を実施してみてください。
お風呂上がりだけではなく、朝・晩の1日2回のケアが理想的です。
■ボディケアの保湿アイテムには種類がある
水分が足りていないところにクリームを塗り込んでも、効果はあまり期待できません。
◇化粧水
まず化粧水でたっぷり水分補給をおこない、肌が水分でふっくらとなったところにボディクリームでフタをすれば、保湿効果はグンと高くなります。
◇クリーム
たっぷり水分を与えたお肌に、油分でフタをして水分が逃げないように閉じ込めます。
◇デコルテにはクレイパック
デコルテはお顔の延長の大切な場所です。いまはデコルテ専用のアイテムもありますよね。
肌のトーンが明るくなるクレイパックは、デコルテにとてもおすすめ。
お顔をお手入れするときはデコルテまで一緒にケアしてしまうのも良いでしょう。
◇背中のニキビ対策には専用「孫の手」
背中にニキビができたら、シャンプー・コンディショナーはすすぎ残しのないようにし、水着になるときは日焼けにも注意しましょう。
手の届きにくい場所ですが、簡単に化粧水・クリームが塗れる「孫の手」のようなアイテムが発売されています。こういったモノを使い、ニキビに効果のある化粧水・クリームでお手入れしましょう。
◇角質がたまったときにはスクラブケア
化粧水やクリームの浸透が良くないと感じたら、肌に角質がたまっているのかもしれません。
化粧水・クリームの保湿効果を取り戻すために、ボディスクラブで、余分な角質を取り除きましょう。くすみが薄くなる効果も期待できます。ただし、スクラブの使いすぎは肌のバリア機能を傷めてしまう可能性もあります。アイテムの取扱説明書をよく読み、使用頻度や使用方法をよく確認してください。ゴシゴシこすったり、毎日スクラブを使うのは避けましょう。
■ボディケアでは保湿成分に注目する
一口に保湿成分といっても、種類はさまざまです。それぞれ期待できる効果も違いますから、ご自身の肌のタイプや悩みに合わせて選んでください。
◇皮膚科・ドラッグストアで手に入る保湿成分
保湿剤名 | 成分 | 効能・特徴 |
ワセリン (白色ワセリン) |
アルカン(精製した石油) | 皮膚表面を保護し、水分の蒸散を防止。肌に炎症があっても使用可能。 |
プロペト | 純度の高いワセリン | ワセリンより使用感が良く、刺激が少ない。アトピー・敏感肌の治療にも。 |
サンホワイト | ||
ハクワセホワイト | ||
ヒルドイド | ヘパリン類似物質(保湿成分)、 白色ワセリンなど |
皮膚の乾燥を防ぎ、血行を促進。修復作用もあり、傷の治療にも用いられる。 |
ビーソフテン | ヘパリン類似物質(保湿成分)、 白色ワセリンなど |
ヒルドイドの後発医薬品。ヒルドイドと基本的な成分・効能は同じ。 |
ケラチナミン | 尿素、白色ワセリンなど | 古い角質を除去し、角質層の水分保持をサポート。ひじ・かかとなどに使用する。 |
ウレパール | ||
パスタロン | ||
ケラベンス | 尿素、白色ワセリンなど | ケラチナミンなどの後発医薬品。ケラチナミンと基本的な成分・効能は同じ。 |
ウリモックス | ||
アセチロール | ||
ベギン | ||
ワイドコール |
◇ドクターおすすめ保湿成分
上記成分に関して、ドクターの一般的な見解として刺激の少なさで考えるならワセリンの人気が高いようで、肌の状態があまりよくない方でも使えます。
乾燥肌にお悩みの方には、保湿力の高いプロペトが効果的です。
◇乾燥から守ってくれるセラミド
肌の角層細胞と角層細胞の間にある「細胞間脂質」という油分は、ミルフィーユのような多層構造になっています。この中の成分のひとつがセラミドです。
この構造が肌から水分が蒸発してしまうのを防いでくれますが、年齢を重ねると減少していきます。
◇保水力のヒアルロン酸
ヒアルロン酸は、水を保持する能力が高い高分子です。
元々はヒトの身体にもある成分ですが、加齢とともに減少しますから、しっかり補いましょう。
◇ハリ・弾力ならコラーゲン
身体を構成するタンパク質のうち、約30%を占めるのが「コラーゲン」です。
肌のハリや弾力を維持する役割を担っていますが、こちらも加齢とともに減少するため、年齢を重ねると肌のハリはなくなっていきます。
■まとめ
お顔同様、キレイをキープするためには、ボディにもお顔のようにケアが必要です。
ご自身の肌の状態と相談して使用するアイテムを決めましょう。
どのアイテムを選ぶにしろ、化粧水とクリームは必須と考えたほうが良さそうです。
保湿成分の特徴に注目して使用するアイテムを揃え、お顔同様にお手入れをすれば、美ボディが手に入るはず!