白髪を見つけると気になってしまい、抜いてしまうという方は多いようです。
実は白髪の抜きすぎは、頭皮に大きなダメージを与えてしまっています。
白髪のメカニズムと白髪が生えるパターンを把握した上で、白髪を抜くデメリットをしっかり理解しましょう。
また、頭皮にダメージを与えない白髪の対処方法についてもお伝えします。
つい白髪を抜いてしまう方は、ぜひこの記事を参考にしてくださいね。
INDEX
◾️白髪が生えるパターンとは
白髪はなぜ生えるのでしょうか。まずそのメカニズムを理解しましょう。
また、白髪の発生には、「突然」と「徐々に」の2パターンがあります。
◇髪の毛は本来白くメラニン色素で黒くなっている
髪の色は、元は白色で髪が生み出される部分で黒く色づけされています。
髪を黒くするメラニン色素を作る細胞が、髪を生み出す毛母細胞にメラニン色素を受け渡し、髪は黒くなるのです。
その黒い色素を作り出す細胞「メラノサイト」の働きが低下したり、細胞そのものが働かなくなることで白髪が発生します。
◇突然白髪になってしまうパターン
髪を生み出す部分の色素形成細胞が突然死んでしまったり、活動を止めた結果、白髪になるケースです。
◇徐々に髪の毛が白髪になっていくパターン
髪を生み出す部分の色素形成細胞が、加齢などの理由で時間をかけて徐々に活力を失った結果、少しずつ髪が白髪になっていくケースです。
◾️白髪の抜きすぎは厳禁!?白髪を抜くデメリットとは
白髪が生えるメカニズムと、白髪の発生パターンはご理解いただけましたか?
次に、白髪を抜くデメリットを具体的に挙げていきます。
◇抜いても白髪は減らない
白髪は、色素細胞「メラノサイト」が黒髪に必要な色素「メラニン」を作れなくなって発生します。
一般的に、髪は同じ毛穴から数本生えていますので、白髪を抜いても、その毛穴からはまた白い毛が生えてきます。したがって、抜いて白髪を減らそうとしても、白髪は減らないのです。
◇抜く時に痛みがあり炎症を起こしてしまう可能性も
白髪を抜く時はとき多少の痛みがあります。
また、物理的に力を加えて髪を抜いたことで毛根は傷ついてしまい、抜く瞬間の痛みだけではなく、白髪を抜いた後にかゆみや炎症が発生する可能性もあるでしょう。
◇毛根が傷みくせ毛・薄毛の原因に
無理に白髪を抜くと、毛根はダメージを受け、その形状が変化してしまうこともありえます。
毛根の形状が変化してしまうと、そこから生えてくる髪がカーブし、くせ毛になってしまう可能性があるでしょう。
毛根の傷み具合によっては、くせ毛にとどまらず、髪が生えてこなくなる危険性もあります。
◾️白髪を抜く以外の対処方法について
白髪を抜く以外の対処方法についてご紹介します。
◇白髪をカットする
数本程度の目立つ白髪は、毛根を残したまま根元からカットしましょう。
ボリュームは多少減りますが、影響は大きくありません。抜くことに比べればリスクも少なくおすすめの対処法です。
切った白髪が伸び数ヶ月後再び気になってきたら、またカットするようにしましょう。
◇白髪を染める
白髪があると、どうしても実年齢以上に見られてしまいます。
髪をカットする程度の対処で済まなくなってしまったら、カラーリング剤で染めて対処しましょう。
白髪は色素が抜けているので、ヘアマニキュアやヘナなど、黒髪だと染まりにくい低刺激のアイテムでも染まりやすい場合が多いようです。
白髪染めトリートメントなら、白髪を目立たせないようにしながら、トリートメント効果も期待できます。なお、一回の使用で劇的に黒く染まるものではなく、徐々に染まる場合がほとんどなので、周りに気が付かれにくいメリットもあります。
ヘナもトリートメント効果が期待できるアイテムですが、染めるのに時間がかかります。また、染めた直後は色味が若干赤くなり、黒色に落ち着くまで時間を要します。
それぞれの特徴を把握し、ライフスタイルに合ったチョイスをするのが良いでしょう。
◇カラーリングを美容師に任せる
カラーリング剤は、低刺激性のものでも頭皮には負担がかかります。
頭皮トラブルが不安な方は、美容院で相談し、プロにお任せするのが良いでしょう。
◇グレイヘアを考えてみる
最近は、あえてグレイヘアを選択する人が増えてきました。いつもお世話になっている美容院で相談してみましょう。あなたの髪質・顔立ち・スタイル・ファッションを考慮して、白髪に合ったヘアスタイルを提案してもらえるかもしれません。
◾️まとめ
白髪を抜くことで頭皮にダメージを与えてしまい、くせ毛・薄毛の原因になりかねません。
白髪は抜かないで対処しましょう。白髪の本数が少ないうちは毛根を残して根元からカットするのがおすすめです。カットで対処できないほどの量になったら、染めてしまうのが良いでしょう。
最近はグレイヘアを選択する女性有名人も増えてきました。美容院で白髪に合うヘアスタイルを相談してみるのもいいですね。