赤ちゃんが生まれてからはベビーバスを使用して沐浴をしますが「沐浴はいつまで?」「いつから一緒にお風呂に入れる?」と気になっている方は多いのではないでしょうか?
沐浴方法は出産前の母親学級でも教えてもらっていないことが多いため、初めての場合は悩んでしまいますよね。
そこで本記事では、沐浴の目安期間と、いつから赤ちゃんと一緒にお風呂に入って良いのかを解説します。大切な赤ちゃんを安全にお風呂に入れるポイントや手順、注意点なども併せて確認できます。赤ちゃんが生まれて毎日が初めてのことだらけ。少しでも心にゆとりを持ってお風呂に入れてあげられるようになるために、是非記事をチェックしてみてください。
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■赤ちゃんとお風呂はいつから入っていいの?沐浴の目安期間について
そもそも赤ちゃんはなぜお風呂ではなく沐浴にしなければいけないかというと、赤ちゃんの抵抗力の低さに理由があります。お風呂は身体を綺麗にするために入るものですが、お風呂の中には大人の身体から流れ落ちた雑菌が無数に存在しています。赤ちゃんは誕生後「へその緒」の傷が乾ききっていないため、そこから雑菌が体内に侵入しやすく、体調不良を引き起こしてしまう可能性があるのです。
また、出産によりダメージを受けた母体を回復させる産褥期であることも、理由の1つとして挙げられます。出産による母体のダメージは予想以上のもので、出産前の状態にまで回復するのには時間がかかるものです。出産後は悪露が出ているため、衛生面を考えてお風呂に入ることが禁じられて、シャワー浴を指導されていることがほとんどです。さらに、お母さんが赤ちゃんの扱いに慣れていないため、お風呂に入れるのが難しいという理由もあります。
そんな沐浴を卒業する目安は、生後1ヶ月とされています。一般的に「へその緒」は2週間〜1ヶ月で乾きますが衛生面を考慮した場合、しっかりと乾ききってからお風呂デビューするようにしましょう。ただし赤ちゃんに問題がなくても、お母さんの入浴が禁止される可能性もあります。一般的に悪露は約1ヶ月で治まりますが、回復するまで長引く場合もあり、1ヶ月を過ぎても、まだ悪露が出続けてるお母さんもいるからです。
出産した病院などで1ヶ月健診がおこなわれるので、その際に母子共にお風呂に入って大丈夫なのかをお医者さんに確認してみることをおすすめします。
■赤ちゃんを安全にお風呂に入れるためのポイント
無事にお医者さんから許可が出たら、赤ちゃんをお風呂に入れましょう。しかし、いくら一緒にお風呂に入れるようになったからといっても、赤ちゃんの扱いには充分注意が必要です。ここでは赤ちゃんを安全にお風呂に入れるために準備するものや、入浴方法、注意点をご紹介。事前に確認しておきましょう!
◇赤ちゃんをお風呂に入れる前に準備するもの
まず赤ちゃんをお風呂に入れる前に、お風呂に入った後に必要となるものを事前に準備しておきましょう。赤ちゃんは体温調節がまだ上手ではないため、お風呂をあがった後に準備を始めてしまうと湯冷めして風邪を引いてしまう可能性があります。
事前に準備するものは以下の通りになります。その他にも綿棒や保湿ローションなど、ご自身の赤ちゃんに必要なものを追加してください。また、冬場であれば暖房をつけて部屋を暖めておくことも忘れないようにしてください。
- 赤ちゃんの服
- バスタオル
- オムツ
- ガーゼ
- 自身がお風呂後に着る洋服
お風呂に入った後の準備としては、クッションマットや厚手のバスタオルなどの上に赤ちゃんの服とオムツを広げておいて、その上にバスタオルを敷いておくと、お風呂あがりスムーズに赤ちゃんの着替えが出来ます。また、赤ちゃんの服を2枚組み合わせる(短肌着と長肌着、など)際には、上に着る服に下に着る服の袖を通した状態で広げておきましょう。「バスタオルで拭く→服を着せる」の工程がスムーズに進められ、赤ちゃんが裸でいる時間を短縮できます。
◇赤ちゃんをお風呂に入れる手順
全ての準備が終わったら、赤ちゃんをお風呂に入れましょう。赤ちゃんだけお風呂で洗っても良いのですが、お母さんやお父さんと一緒に入ることで、スキンシップの時間にもなります。ここでは、お母さんやお父さんが1人で赤ちゃんをお風呂に入れる手順をご説明します。
- 赤ちゃんを脱衣所に置いたクッションマットやバウンサーなどの上に寝かせる
- 先に親がお風呂に入り、髪や身体を洗う
- 赤ちゃんの洋服を脱がせて膝の上に抱き、身体をお湯で流す
- 湯船に浸かる
- 湯船からあがり、ガーゼを使って顔・頭・身体の順番で洗う
脱衣所に赤ちゃんを寝せておくのが心配な方は、お風呂場で使用できるベビーバスチェアなどを使用するのがおすすめです。赤ちゃんから目を離す時間を減らすことが出来るので、安心してお風呂に入れます。
◇赤ちゃんをお風呂に入れる際の注意点
赤ちゃんをお風呂に入れる際には、以下の注意点を守りましょう。また、前の項で紹介したお風呂の入れ方はあくまで例です。お母さんやお父さん、赤ちゃんに合った方法を模索してみるようにしましょう。
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お湯の温度は38〜40℃
大人からするとぬるめですが、赤ちゃんには適温です。熱すぎるとのぼせてしまったり、脱水症状を起こしてしまう可能性があるので、注意しましょう。
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赤ちゃんがお湯に浸かっている時間は約5分でOK
赤ちゃんは身体が小さいので、短時間でも身体が温まります。お湯に浸かっている時間は5分ほどにし、シャワーなどを含めても15分程度で終えるようにしましょう。
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首を支える手は離さない
生後1ヶ月程度の赤ちゃんは、まだ首が据わっていません。必ず首を支える手を離さないようにしましょう。
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水分補給
お風呂後には水分補給をさせましょう。白湯やベビー麦茶、母乳をあげるのがおすすめです。
■赤ちゃんをお風呂に入れる頻度はどれくらい?
常に清潔にしてあげているつもりでも、赤ちゃんは代謝が良いので綺麗に見えて汗や皮脂で汚れが溜まりやすい傾向にあります。肌が汚れた状態だとオムツかぶれやあせもの原因となってしまうので、基本的には毎日1日1回お風呂に入れてあげましょう。汗をたくさんかく夏場であれば、1日に2~3回入れてもOKです。
湿疹などの肌トラブルがある場合は、シャワーのみにした方が良いでしょう。
■まとめ
赤ちゃんと一緒に入るお風呂の時間は、身体を清潔に保つ意味合いもありますが、スキンシップをはかる時間でもあります。生後1ヶ月を目安に、お医者さんからお風呂に入る許可が下りたら、入浴方法に注意をしながらお風呂の時間を楽しみましょう。
また、いざというときに慌てることのないように、今回ご紹介した手順を確認しておくことも大切です。事前の準備をしっかりおこなって、スムーズにお風呂に入れられるようにしましょう。