生後間もない赤ちゃんは沐浴が基本ですが、成長するにしたがってパパやママと一緒にお風呂に入れるようになります。しかし、沐浴から切り替える時期の見極め方や、身体の洗い方やお湯の入り方など、分からないことがたくさんあるはずです。
この記事では、新米パパ・ママに向けて、赤ちゃんと一緒にお風呂に入る方法を詳しくご紹介します。
■沐浴からお風呂の切り替え時期はいつ?
沐浴からお風呂デビューする時期は、次に紹介するポイントで決めましょう。
◇1か月検診でお医者さんに相談!
生後1か月未満の新生児は抵抗力が弱く、大人と一緒にお風呂に入ると細菌に感染するリスクがあります。赤ちゃんの扱いに慣れていないこともあって、生後1か月くらいまでは沐浴するのが一般的です。
お風呂デビューを見極める一番いい方法は、1か月検診でお医者さんに相談することです。検診で母子ともに経過が良好とお医者さんが判断すれば、晴れて沐浴から卒業できます。ただし、赤ちゃんの体調やママの身体の回復具合により、お医者さんに見送るよう言われたら沐浴を続けましょう。
◇ママの体力とも相談!
出産から1か月後のママは、身体が回復する産褥期に入ります。1か月を超えても体調が戻らず、心身のコンディションが良くない場合、無理にお風呂デビューする必要はありません。沐浴でもスキンシップがとれるので、心身の準備が整うまで待つことも大切です。
◇沐浴の期間に決まりはない!
「2か月目に入ったら沐浴を卒業しなきゃ!」と思っていませんか?しかし、沐浴をする期間に決まりはないのです。
首が座ってからでも、シャワーですませたい夏場をすぎてからでも、お風呂デビューは遅くありません。生まれ時期や生活スタイルにあわせ、柔軟に考えるといいでしょう。
◇初めてのお風呂はパパとママが揃っている時がおすすめ
初めてのお風呂を、すべて1人でおこなうのはとても大変な作業です。そのため、大人2人が揃っている時におこなうと、初めてでもスムーズにお風呂に入れられます。
たとえば、パパが先にお湯に浸かって身体を温め、ママが赤ちゃんをパパに渡して身体を洗ってもらう、お湯に入って身体が温まったらママに渡す、という風に2人で連携しましょう。
■赤ちゃんをお風呂に入れる前の事前準備!
初めてに限らず、赤ちゃんをお風呂に入れる時は、次のことを準備しておきましょう。
◇浴室を温めておく
浴槽にお湯をはる、シャワーを壁にかけるなど、浴室を温めておくことが大切です。浴室が寒いと、あまりの気温差に驚いてしまうことがあります。ヒーターなどを脱衣所に持ち込み、室内を温めておくと湯冷めの予防に効果的です。
◇タオル・着替えの服・おむつなどはセットしておく
すぐ身体を拭けるように、座布団やクッションのうえにタオルを重ねて広げておきましょう。着替えとおむつも、すぐそばに置いておきます。肌着と重ね着させたい場合は、あらかじめ袖を通しておくとスムーズに着替えができます。
◇バスグッズも取りやすい位置に
ベビー用のボディーソープやシャンプー、身体を洗う時のバスチェアなどは、手が届く位置に置いておきましょう。デリケートな肌の赤ちゃんは保湿が欠かせないので、タオルなどと一緒に保湿ケア用品を置いておくと安心です。
また、パパやママが身体を洗う間に待機できるよう、ベビーチェアやクーファンを用意するのもおすすめです。
■赤ちゃんのお風呂の入れ方を紹介!
新米パパ・ママは知っておきたい、身体の洗い方とお湯に浸かる時の手順を紹介します。
◇1.まずはママ(パパ)から身体を洗う
赤ちゃんの身体を洗う前に、パパ、ママが先に身体を洗っておきましょう。ただし、姿が見えなくなるとぐずることがあるので、扉を少し開けておき、顔が見える位置に寝かせておくのがポイント。もしくは、ベビーチェアやクーファンに座らせてもOKです。
◇2.しっかりと身体と首を支えて太もものうえに
おむつを外したら、身体と首をしっかり支えて抱っこします。椅子に座ったママの太もものうえで、仰向けに寝かせましょう。
◇3.濡らしたガーゼで顔を綺麗にする
ガーゼを用意し、お湯で濡らして顔をやさしく拭いていきます。身体を洗う前に、ぬるめのお湯やシャワーで少しずつかけ湯をしましょう。
◇4.頭→首・おなか→手足の順番で洗う
身体を洗う際は、頭から首、お腹、手足と上から順におこないます。ベビー用のシャンプーやボディーソープをしっかり泡立て、力を入れずにやさしく洗いましょう。洗い終えたらシャワーですすぎ、頭や顔はガーゼタオルを使って泡を落とします。
◇5.泡を流して背中とおしりを洗う
頭と身体の前面を洗い終えたら、次は背中とお尻に移ります。赤ちゃんの胴体を支えながら向きを変え、そのままの状態で背中とお尻を洗いましょう。
◇6.泡をしっかりと流してお風呂に入る
背中とお尻の泡をシャワーで流したら、首を支えて胸元に抱きながら、ゆっくりと浴槽に入りましょう。夏場38度、冬場は40度くらいのぬるめに設定することがポイントです。
長湯をすると赤ちゃんの体力が消耗してのぼせてしまうので、初めての場合は2~3分で切り上げるようにしましょう。
◇7.湯冷めしないように気を付けながら手早くおむつと服を着せる
お風呂から上がったら、準備しておいたタオルの上に赤ちゃんを寝かせ、タオルで包んで水分をしっかり拭き取ります。水分がとれたら保湿ケアをおこない、おむつと着替えがすめばすべて完了です。
■まとめ
赤ちゃんを沐浴させるのは、細菌の感染予防という目的と、ママの身体が回復する産褥期という2つの理由があります。1か月を超えると免疫力がつき、ママの身体も回復しはじめるので、沐浴を卒業しましょう。
ただし、ママの回復具合や赤ちゃんの成長は個人差があるので、1か月検診でお医者さんに相談して決めることをおすすめします。紹介した手順を守れば、新米パパ・ママでも安心して赤ちゃんをお風呂に入れられます。ただし、湯冷めしないように、素早く身体を拭いて着替えさせることが大切です。
浴室を温める、タオルや着替えなどの準備は、お風呂に慣れても継続しましょう。