自分の髪に最初の白髪を見つけたときは、ドキッとしてしまうものです。
白髪は見た目年齢を実年齢以上に見せてしまいます。
もちろん白髪を染めてしまうこともできますが、できれば白髪が増えること自体をなるべく抑えたいと考える方が多いのではないでしょうか。
今回は白髪と食べ物の関係性に注目し、白髪対策に効果が期待できる成分や食べ物について紹介します。白髪の増加にストップをかけたい方は、ぜひ参考にしていただければと思います。
INDEX
◾️白髪と食べ物の関係性について
まず、食生活の改善を意識することによって白髪の予防やケアは可能なのかを知るために、髪が黒くなるメカニズムから見ていきましょう。
◇髪を黒くするのはメラノサイト
髪が黒いのは、毛髪の中に黒い色素「ユーメラニン」が含まれているためです。白髪が生えるのは、その色素が毛髪に届いていないことが原因と考えられています。
ユーメラニンを作り出しているのは色素細胞の「メラノサイト」。このメラノサイトが減少してしまうとユーメラニンを作り出すことができないため、白髪ができやすくなってしまうのです。
◇黒い色素を作るのはメラノソーム
髪を黒くするための色素を作っているメラノサイトの中でも、実際に黒い色素を作り出しているのはメラノソームという器官です。メラノソームの数によって肌や毛髪の色は違ってきます。
◇メラノソームの中で黒い色素を作る材料はチロシン
メラノソームの中で黒い色素を作る材料となるのがタンパク質の1種「チロシン」になります。このチロシンの化学反応を活性化させる酵素が「チロシナーゼ」になります。
チロシンとチロシナーゼが白髪の予防・ケアに関係性が深く、チロシンは、大豆・アジ・鶏卵・玄米・白米に多く含まれています。チロシナーゼを活性化すると言われている銅イオンを多く含むのは、甲殻類(カニ・エビなど)・貝類・ココアなどがあります。
◾️白髪にはメラニン色素生成を助ける成分に注目する!
メラノサイトやチロシナーゼの働きを活性化する食べ物を積極的に摂取すれば、効果が期待できそうですね。白髪予防・ケアに効果が期待できる成分を、このふたつを含めて具体的にチェックしてみましょう。
◇ヨード(ヨウ素)
髪はメラノサイト細胞でメラニン色素が作られて黒くなります。メラノサイトが正常に機能しなくなると白髪が増えてしまいます。ヨードは、メラノサイトの働きをサポートして毛髪の健康な状態を維持します。
◇チロシン
髪の色を作るメラニン色素の原料の1つ。不足すると髪の毛に色が戻らず白髪になります。
◇チロシナーゼ
メラニンを作り出すチロシナーゼは、銅によって活性化します。
◇ビタミンE・亜鉛
ビタミンEは酸化防止効果が高く、エイジング全般の強い味方と言われています。
また、亜鉛が不足すると抜け毛が悪化するとも言われています。髪の量そのものの減少は白髪以上に深刻ですから、注意したいですね。
◾️白髪に効果があるとされる食べ物を紹介
髪の色はメラニン色素で決まり、この色素を作る細胞がメラノサイトになります。メラノサイトがメラニンを作るときに必要なのが酵素チロシナーゼです。白髪に対して効果が期待できる食べ物をご紹介します。
メラノサイトやチロシナーゼの働きを良くする食べ物を積極的に摂りましょう。
◇タンパク質
髪の材料です。豆類・肉・魚・卵をバランス良く摂取するようにしましょう。
◇ヨード(ヨウ素)
ひじき・わかめ・昆布・海苔・モズクなどの海藻類、魚介類の中ではサバ・カツオ・イワシに多く含まれる成分です。
◇チロシン
チーズなどの乳製品、果物ならアボカド・バナナ・りんご、魚介類ではカツオ・マグロ・たらこに多く含まれます。
大豆類(豆腐・納豆など)やナッツ類(アーモンド・落花生など)もチロシンを含みます。
スーパーで簡単に手に入れられる食材ばかりですね。
◇チロシナーゼ
チロシナーゼを活性化する銅を含む代表的な食材は、以下の通りです。
・豆類(大豆・大豆加工品・カシューナッツなど)
・野菜類(ごぼう・にんにく・パセリなど)
・穀類(そば・さつまいも・玄米など)
・魚介類(エビ・カニ・ほたるいかなど)
・果物(あんず、プルーンなど)
◇ビタミンE・亜鉛
ビタミンEはアーモンドに代表されるナッツ類や植物オイルに多く含まれています。うなぎ・アボカドもビタミンE豊富な食材です。
亜鉛は健康な髪を生成する重要な栄養成分です。牡蠣・レバー・牛肉にも多く含まれています。亜鉛は女性に不足がちな成分なので、意識して摂取したいですね。
◾️まとめ
髪を黒くするメカニズムから、効果が期待できる成分を紹介しました。
これらの成分を含んだ食べ物を積極的に摂取することで、白髪の予防・ケアが期待できるでしょう。ただし、食生活全体のバランスを崩してしまうような過剰摂取は避けてくださいね。またストレスも白髪の原因と言われてるので、あくまで個人差があることを忘れず、神経質になりすぎないようにすることも大切ですよ。