洗顔料や化粧水などのスキンケア用品はじっくり吟味して選ぶけど、シャンプーは量販店やドラッグストアで見つけたものをこだわりなく買っている、という人も多いのではないでしょうか?
髪も肌と同様、加齢の影響や外的ダメージを受けています。
美しく艶やかな髪をキープするためには、毎日使うシャンプーにもこだわりたいものです。自分の髪質・肌質に適したシャンプーで洗髪すれば、髪と頭皮の健康を促進させて、より美しいヘアスタイルを叶えることも可能でしょう。
そこで今回は、シャンプー選びのポイントを紹介します!
この記事の監修者:宇井 千穂 院長(やさしい美容皮膚科・皮フ科 秋葉原)
元準ミス日本。全日空客室乗務員を経て、皮膚科医としてアトピー性皮膚炎を中心とした皮膚疾患を診療。本や雑誌の執筆をはじめ、web雑誌での連載やサプリメント・化粧品の監修などでも、多方面に活躍の場を広げている。女医+(じょいぷらす)所属。
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■ポイント1:シャンプーの洗浄成分の違いをチェック!
シャンプーは洗浄成分の違いから、高級アルコール系、石鹸系、アミノ酸系の3つに分類することができます。一概に、このうちのどれが優れているのかといった優劣性はありません。
それぞれにメリットとデメリットがあるので、しっかり理解して自分に合ったものを選ぶことが重要です。
◇高級アルコール系
市販で販売されるシャンプーの大多数を占め、成分表示に「ラウリル硫酸Na」、または「ラウレス硫酸Na」などと記載されているものが、高級アルコール系シャンプーです。
「高級」とありますが、これは高価・上等といった意味ではなく、分子中に炭素が多いアルコールであることを表しています。高級アルコールは親油性が高く、皮脂汚れを除去する力が強いのが特徴です。
高級アルコール系のシャンプーは、洗浄力が強めで泡立ちが良いことや、価格がリーズナブルといったメリットがあります。その一方で、化学物質が配合されているため刺激は強めであることや、洗浄力の強さから頭皮・髪に必要な皮脂までも落としてしまいがちというデメリットも。
整髪剤を使ってヘアセットをしっかりしている場合は、簡単に落とせることもメリットと言えそうです。
◇石鹸系
昔ながらの天然由来の石鹸成分で洗浄するタイプのシャンプーで、「カリ石鹸素地」、「脂肪酸Na」、「脂肪酸K」などと成分表示にあれば石鹸系です。
汚れを落とす力は強めですが、洗い上がりがアルカリ性になりキューティクルを開かせるので、髪がごわついてしまうこともあります。
石鹸系のチャンプ-は、洗浄力が高いことや、昔からあるため歴史が古く、安全性が高いというメリットがありますが、デメリットとして弱酸性である髪や頭皮がパサつきやすくなることや、洗浄力の強さゆえ頭皮や髪に必要な皮脂までも落としてしまうことなどがあります。
男性など、髪が短い人ならパサつきは気にならないかもしれませんね。
◇アミノ酸系
髪や頭皮を作り出すたんぱく質の一種である、アミノ酸を洗浄成分に配合しています。
「ココイル」、「グルタミン酸」、「アラニン」、「グリシン」などと表示されていたらアミノ酸系シャンプーです。
洗い上がりが弱酸性になり、他2つの洗浄成分と比較すると洗浄力がマイルドなのが特徴です。
アミノ酸系シャンプーのメリットは、低刺激で髪や頭皮に優しいことですが、その反面、洗浄力が弱いというデメリットがあります。
頭皮が乾燥しやすい人、整髪剤をあまり使わない人にとっては洗浄力は充分です。
■ポイント2:シリコンかノンシリコンかをチョイス
近年では、ノンシリコンシャンプーが人気ですが、そもそも「シリコン」はどのような成分なのでしょうか。
シャンプーに含まれるシリコンには、髪をコーティングしてキューティクルを保護する役割があります。また、ベタつきや静電気発生の防止に役立ち、髪の指通りをよくしてボリュームを抑えてくれます。
ただし、パーマやカラーリングが定着しにくくなってしまうことや、しっかりとすすいでおかないと頭皮にシリコンが残り、フケやかゆみなどの原因になることも。
シャンプーの含有成分に「メチコン」、「シロキ」、「シリル」、「シラン」などとの記載あれば、シリコンが配合されていることを意味します。
シリコンを含んでいないノンシリコンシャンプーには、「ノンシリコン」とあえて明記していることが多いので、シャンプーを選ぶときの目安になるでしょう。
■ポイント3:髪質・肌質別に理想のシャンプーを確認!
自分の髪や頭皮に適していなければ、シャンプーの質がどんなに優秀であっても、期待する効果を得ることは難しいでしょう。
髪と肌のタイプ別に、どのようなシャンプーと相性がいいのかを確認しておきましょう。
◇髪質別
細くコシがない髪は、乾燥や摩擦ですぐ傷んでしまいがち。洗いすぎると必要な皮脂まで落として乾燥を進行させてしまうので、洗浄力がマイルドな低刺激のアミノ酸系シャンプーが理想でしょう。グリセリン、ヒアルロン酸、セラミドなどの髪を保湿する美容成分が含まれているものもおすすめです。
また、シリコンが入っていると静電気やきしみが起こりにくくなり、傷みの進行を妨げる効果が期待できます。ダメージヘアが気になる人にはシリコン入りのシャンプーがおすすめですが、シリコンは髪のボリュームを抑えてしまうので、ふんわり仕上げたい人には不向きかも知れません。
硬い髪質の場合、しなやかにするには水分と皮脂が必要です。
マイルドな洗浄成分と、アルガンオイルやココナッツオイルなどの髪を柔らかくする天然系オイルが配合されているシャンプーがいいでしょう。
洗い上がりがアルカリ性になる石鹸系はごわつきやすくなるので、剛毛の方は避けた方が無難です。
◇頭皮のタイプ
頭皮のタイプは主に3つに分けられます。
皮脂の分泌が多く、シャンプーの翌日には髪がベタついてしまうオイリータイプ、かゆみやフケが出やすい乾燥タイプ、そして比較的健康なノーマルタイプです。
オイリータイプは爽やかに洗いあげる洗浄力がしっかりしたものを、乾燥タイプは低刺激で洗浄力がマイルドなものがおすすめです。
比較的健康なノーマルタイプでも、洗浄力の強すぎるものを使い続けていると、髪や頭皮にトラブルを招きかねないので注意しましょう。
■まとめ
シャンプーを選ぶときは髪質と肌質の両方を考慮し、できれば成分表示に目を通してから選ぶとよいでしょう。
haruは100%天然由来、アミノ酸系のシャンプーを30代、40代の女性のために開発。
「これまでいろいろなシャンプーを試してきたけど、なかなか自分に合うものがない」という人は、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。