ファッションやメイクを頑張っても、髪がパサついているとせっかくのオシャレも台無しになってしまいます。人と会ったとき、顔を見ると同時に自然と髪も目に入りますよね。よく見られる場所だからこそ、しっかりとケアをして潤いたっぷりの美髪をキープさせておきたいものです。
一度潤いをなくしてしまうと、さらにダメージを受けやすい状態になっており、元の状態に戻すまで時間がかかってしまいます。そんな、手ごわいパサつく髪を潤い髪に変身させるには、どうすれば良いでしょうか?
本記事では、髪の潤いを復活させる方法を5つご紹介しています。髪のパサつきが気になる方、美しい髪をキープしたい方はぜひご一読ください。
この記事の監修者:川崎 加織 先生
皮フ科かわさきかおりクリニック院長。医学博士 日本皮膚科学会専門医 日本抗加齢医学会専門医。
「体の内外から美しくなれるクリニック」をコンセプトに一般皮膚科診療だけでなく、美容医療、頭髪治療なども行っている。またweb雑誌での連載やサプリメント・化粧品の監修などでも、多方面に活躍の場を広げている。
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■髪の潤いがなくなる要因とは?
髪は、外側から「キューティクル」、「コルテックス」、「メデュラ」という組織からなる3層構造になっています。
よく耳にする「キューティクル」はうろこ状になっており、これが開いたり閉じたりすることで髪の水分量を調整しています。髪のパサつきは、主に髪内部の水分不足からくるもので、髪がダメージを受けることでキューティクルが傷ついてしまい、水分量の調整がうまくいかない場合に多く見られます。
◇髪内部の水分不足
本来、髪には水分を吸収しやすい性質があります。湿度の影響を強く受け、湿度の高い日には髪がうねったり広がったりしてしまうという方も多いのではないでしょうか。実は、このうねりや広がりも、髪内部の水分不足が原因であることも多いです。
健康な髪であれば、通常11~15%程度の水分が保たれています。これが少なくなりすぎると髪にパサつきを感じ始めます。髪の水分量が少なくなると、さらにダメージを受けやすい状態となり、枝毛や切れ毛なども引き起こしやすくなります。
◇紫外線や乾燥などの外的ダメージ
紫外線は、肌だけでなく髪にもダメージを与えます。髪は体の中でも高い位置にあり、特に紫外線のダメージを受けやすい部分です。髪の主成分はケラチンであり、シスチンを多く含んでいます。紫外線はこのシスチンの結合を破壊する効果があり、髪にダメージを与えてしまうのです。
また、紫外線を浴びすぎると、髪の乾燥を招き、ダメージを受けやすくなります。加えて、頭皮も紫外線からダメージを受けます。髪で覆われているとはいえ、頭皮も皮膚の一部分です。強い紫外線を長時間浴びると、頭皮が軽いやけどを負ったような状態となり荒れてしまいます。こういった、乾燥や荒れによって頭皮の環境が悪化し、そこから生える髪が弱ってパサついてしまいます。
先にもお伝えしたように、髪は湿度の影響を強く受けます。そのため、外気が乾燥している場合は髪も乾燥しやすい状態となり、外からのダメージを受けやすくなります。
◇頭皮のトラブル
当然のことですが、髪は頭皮から生えてきます。そのため、頭皮の環境・状態が悪いと、生えてくる髪もパサつきやハリ・コシがないなど弱々しくなってしまいます。紫外線や乾燥による頭皮の荒れももちろんですが、シャンプー・リンスの洗い残し、皮脂や汚れなど毛穴の詰まりも頭皮のトラブルを引き起こします。
◇パーマやカラーでのダメージ
健康な髪は、弱酸性の性質を持っています。パーマやカラーで使う薬剤はアルカリ性のため、繰り返しおこなうとキューティクルが開いてパサついた髪の原因となります。特に、市販されているカラーリング剤は、どんな方でもしっかりと色が乗るように、強めのものが多いです。
■髪の潤いを蘇らす5つの方法!
髪がパサついてしまったとき、どのように対処すれば良いでしょうか。ここでは、髪の潤いを蘇らせる方法を5つご紹介します。髪がパサついていると感じたら、とにかくまずは以下の方法を試してみてください。
◇頭皮の毛穴クレンジング
髪だけをいくら必死にケアしても、生えてくる土台の状態が悪ければ結局元のパサついた状態に戻ってしまいます。まずは髪の土台である頭皮の状態を整えることを目指し、きちんと髪に栄養を届けられるようにしましょう。
たとえばオイルクレンジングは、頭皮の汚れを落としてくれるだけでなく、保湿効果のあるものも多いです。頭皮の保湿力を高めることで髪の水分を逃がしにくくし、外からのダメージを受けにくい状態へと導いてくれます。クレンジングの際に頭全体をマッサージすることで血行促進も期待できるので、髪への栄養も行き届きやすくなります。
◇ドライヤー前後のトリートメント(洗い流さないタイプ)
髪内部の水分量が減ると、空洞になりスカスカの状態になってしまいます。こうなると、コンディショナーを使っても成分が浸透しづらく、せっかくのヘアケア効果が得られなくなります。水分量が減ってパサついているときには、潤い成分や栄養が豊富なトリートメントで保湿やダメージ補修をおこないましょう。
特に、ドライヤーを使うときには髪が乾燥しやすいため、乾かす前後に洗い流さないタイプのトリートメントを使って髪を保湿しておくのがおすすめです。
◇毛先のトリミングカット
毛先には、これまでのダメージが蓄積されパサつきやすい状態になっており、特にまとまりが悪いと余計に毛先の乾燥を招きます。毛先のダメージがひどく、枝毛や切れ毛が目立つときには、数ミリだけでも毛先のトリミングカットをおこなうことで、まとまりの良い美しい状態にキープできます。
◇スタイリング時のアイロン温度を下げる
髪は、水分を吸収しやすいとともに熱に弱いという性質も持っています。70度以上になるとキューティクルがダメージを受け、髪のたんぱく質が変質して、いわゆる“焦げた”状態となります。キューティクルが剥がれてしまうと再生するのが難しく、さらに髪の水分が奪われやすくなってしまいます。そのため、普段のスタイリングでもできるだけ低い温度で使用するようにしましょう。
◇シャンプーを変更する
髪のパサつきには、頭皮の汚れや皮脂による毛穴の詰まりが原因になっている場合があるとお伝えしましたが、逆に、“洗いすぎ”にも十分な注意が必要です。
洗浄力が強すぎるシャンプーは、頭皮に必要な皮脂まで洗い流してしまい、余計に皮脂の分泌を促すことがあります。また、髪や頭皮にも必要以上の負担がかかります。こうなると、ダメージを受けていた髪に、よりダメージを加えることとなり頭皮環境も、いっそう悪化させてしまうこともあります。
髪の状態や頭皮環境は人それぞれ違いますので、自分に合ったシャンプーを選ぶことも大事です。合わないシャンプーを使い続けていることも髪のパサつきを助長する要因となります。では、具体的にはどういったシャンプーが髪に良いのでしょうか。次の項目ではパサつく髪のケアに編集部おすすめのシャンプー「kurokamiスカルプ」をご紹介します。
■<<編集部おすすめ>>髪の潤いを保つ「kurokamiスカルプ」
髪や頭皮の潤いを考え作られた、haruの「kurokamiスカルプ」も試してみたいアイテムです。100%天然由来の素材から作られているため、肌が弱く頭皮が荒れやすい方も使うことができます。また、頭皮ケアだけでなく、紫外線のダメージから髪を守り、ダメージ補修も同時にできるさまざまな有効成分が配合されています。
髪の主成分「ケラチン」の原料となるアミノ酸をはじめ、頭皮を健やかに保つリンゴ果実培養細胞エキス、髪にハリコシを与えるソメイヨシノ葉エキスなど、頭皮ケアで注目されている栄養成分もたっぷり配合され、毎日のシャンプーで頭皮から髪に潤いを与えることができます。パサつきはもちろん、髪にハリ・コシがなくなってきたと感じている方にぴったりです。
必要な栄養を髪へ行き渡らせるには、洗い方も非常に重要です。洗い方を少し意識するだけでも、マッサージ効果で血流をよくしたり髪の潤いを保つには有効です。以下の記事では、毎日のシャンプーで気を付けたい洗い方のポイントなどを取り上げています。
kurokamiスカルプを使った正しいシャンプーの仕方はこちら!
■まとめ
季節の変わり目などは、特に乾燥しやすく髪にパサつきを感じる方は多いです。頭皮や髪は一度ダメージを受けると、復活するのに時間がかかってしまいますので、日頃からケアに気を付けておく必要があります。
ケアといっても、シャンプーを変えてみたり、ドライヤーやヘアアイロンの温度を見直したりと、少し意識するだけでも髪の状態が回復することもあります。毎日のことですので、できることから少しずつ挑戦し、パサつく髪を潤い髪に大変身させていきましょう。