くせで髪がうまくまとまらない、湿気でボサボサになってしまったなど、髪のトラブルにうんざりしている方もいるのではないでしょうか。うねり広がりがちな髪も、日々のケアやブロー次第で、くせの程度を抑え、扱いやすくすることが可能です。
そこでくせを抑える日々のケアやブローを含め、お出かけ前に行いたいセット方法などを紹介します。加えて、くせを根本的に改善できるかについても取り上げていきますので参考にしてください。
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■根本的にくせ毛は改善できないの?
くせを整えるため毎朝セットに勤しんでいる方が、くせを根本的に改善したいと思うのは自然なこと。くせを引き起こしている原因を交え、くせを根本的に改善できるのかについて解説します!
くせの原因の多くは、毛穴の形によるものといわれていますが、他にも先天的なものから後天的なものまで、以下のような様々な原因があります。
◇親からの遺伝
毛髪のくせは遺伝しやすい「優性遺伝」とされており、直毛よりも遺伝しやすいといわれています。親の片方にくせがあれば、遺伝する確率は7割以上、両親ともくせがあれば、9割以上という説もあるようです。
◇ホルモンバランスの変化
思春期や青年期の成長過程に起こるホルモンバランスの変化、加齢に伴う女性ホルモンの低下などがくせの原因となることがあります。不摂生な生活習慣やホルモンバランスの乱れも同様です。
◇毛髪や頭皮へのダメージ
カラーやパーマなどで生じる毛髪へのダメージや、乾燥に伴う頭皮へのダメージがくせの原因になることがあります。元々が直毛の方でも、傷みの影響でくせが出てくることもあるようです。
◇髪質の変化
加齢や、ホルモンバランスの変化による髪質の変化がくせの原因になることがあります。思春期や青年期の成長過程、出産をきっかけに髪質が変化する方がいるようです。
しかし、くせ毛の原因についての研究結果は多く出ていますが、残念ながらくせを根本的に改善し、直毛しか生えてこない状態にすることはできません。しかし、日々のケアやセット次第で髪を扱いやすくすることはできます。
■ストレートに見える人が実はやっている?くせ毛を抑える日々のケア
くせのある髪でも適切にケアすることで、まとまった印象に整えることが可能です。くせを抑える有効なケア方法について紹介します。
◇髪へのダメージに配慮する
タオルドライを見直しましょう。濡れた状態の髪は傷みやすいため、ゴシゴシ拭いてしまわないよう注意が必要です。タオルで髪を挟みながら、やさしくポンポンと叩くように乾かしましょう。
◇キューティクルを整える
毛髪はダメージを受けるとキューティクルが開き、乾燥してしまいますが、ブラッシングをすることでキューティクルが収まり、髪にツヤが生まれます。毎日のブラッシングを心がけましょう。
◇生活習慣を見直す
睡眠不足や偏りのある食生活は、ホルモンバランスの乱れや、髪の健やかさを妨げる原因となります。乱れた生活習慣に心当たりのある方は見直しておきましょう。
◇シャンプー前にブラッシング
シャンプー前にブラッシングすることで、髪の汚れを落とし、シャンプーの泡立ちを良くしてくれます。髪の絡まりによる摩擦や、シャンプーの使い過ぎによる髪への負担を抑えるためにも、適宜実践しておきましょう。
■お風呂上りにくせ毛を抑えるブローのポイント!
お風呂上りにきちんとブローしておくことで、ある程度のくせは抑えられます。くせを抑えるブローのポイントを紹介しましょう。
◇1.まずは髪全体をブラッシング
タオルドライした髪をブラッシングすることで、髪の水分を毛先に流し、ドライヤーの使用時間を短縮できます。
◇2.ブローの前にヘアオイルを使用する
ドライヤーで乾かす前にヘアオイルを使用しておくことで、熱風によるダメージから髪を保護してくれ、乾燥や静電気の予防にもつながります。
◇3.キューティクルの流れにあわせて(上から下)風を当てながらブローする
ドライヤーを使用する際は、キューティクルの流れにあわせて、上から下に温風を当てて乾かしていきます。少し水分が残った状態になったら、冷風に切り替えて仕上げましょう。冷風にすることで開いたキューティクルが閉じ、潤いとツヤのある髪へ導いてくれます。
■お出かけ前のセットでくせ毛を抑える方法を紹介!
うねりや広がりは、お出かけ前のセットでカバーしましょう。セット時にくせを抑える方法を紹介します。
◇しっかりと髪を濡らしてからブローを始める
根本を含め、水や寝ぐせ直しウォーターでしっかりと髪を濡らしていきます。しっかり濡らすことで、髪の「水素結合」と呼ばれるつながりが切れ、形が変えやすくなるのです。
◇アイロンの温度は150度が目安!
ヘアアイロンを使用すれば、まとまった印象に形作れます。髪質によって最適な温度は変わりますが、150度から始めて調整していきましょう。美容師に相談するのもありです。低ければ低いほどダメージは抑えられますが、長時間の使用は逆効果となります。
◇整髪料は水分少なめのものを!
仕上げは水分が少なめの整髪料を使用しましょう。水分が多めなものを使用すると、湿度の高い日と同様、髪に広がりやうねりが出てきてしまうためです。
■まとめ
くせを根本的に改善し、直毛しか生えてこない状態にすることはできませんが、タオルドライの見直しやブラッシングなどの日々のケア、ブラシやヘアオイルを活用したブローの工夫などで、髪を扱いやすくすることはできます。
お出かけ前のセットでくせを抑えたい際は、ヘアアイロンや水分量の少ない整髪料などを活用しましょう。くせで困っているものの、日々のケアやブローが行えていないという方は、早速実践してみてはいかがでしょうか。