毛根で髪の健康状態をセルフチェック！いい毛根の特徴とは？

ヘアケア 2020.02.08

シャンプーの後やスタイリング時などに抜け毛が多く見られると、異常があるのではと不安に思う方もいるのではないでしょうか。抜け毛の状態によっては、髪の健康に問題をきたしている可能性もあるので、一度セルフチェックをしてみることをおすすめします。

抜け毛を見て髪が健康であるかチェックする方法や、どのような状態が健康であるかなど紹介しますので、セルフチェックをおこなう際の参考にしてみてください。

INDEX

■毛根から髪の毛の健康状態が分かるって本当？

地肌の中に位置している毛根は、髪の成長の起点となる部分であるため、髪の健康度が良くも悪くも反映されます。栄養不足や血行不良などの原因を伴うと細くなることや、かたちが変化したりなど見た目に変化があらわれるので、抜け毛をチェックすることで髪の健康度が分かるのです。

髪が抜ける時点で不安に思っている方もいるかもしれませんが、髪は1日に100本程度は抜けているといわれていますので、少量であれば問題ないでしょう。ただ、以下のような状況では注意が必要となるので、専門医へ相談してみることをおすすめします。

 何もしなくとも髪が抜け落ちる
 手ぐしで必ず複数の毛が抜ける
 枕に大量の抜け毛が落ちている

健康な毛根とはどのような状態をいうのか紹介します。以下のような特徴が見られれば良い健康状態であるといえるでしょう。

健康な髪は長くて硬く、根本が楕円形にふっくらとしたかたちをしているため、根本に向かうほど太くなるマッチ型が理想といえるでしょう。

根本が白いと心配する方もいるかもしれませんが、異常ではなく健常な証です。根本にいくにつれ白くなっており、ふっくらとした楕円形をしているなら、むしろ理想のかたちといえます。

抜け毛の根本を見ると、透明の付着物が見られることがありますが、「毛根鞘」（もうこんしょう）と呼ばれる重要な働きをする器官である可能性が高いです。毛根鞘は髪の根本と頭皮を結び付け、毛穴を固定する働きを持つ、髪には欠かせない存在なので心配はいりません。

抜け毛を見つけた際におこないたいチェック方法を紹介します。シャンプー時やブラッシング時などで見つけた髪の毛をチェックしてみましょう。

抜け毛に毛根が付いているかチェックします。毛根が見られず根本までまっすぐであれば、髪が非常に弱っている状態です。

健康な状態であれば、根本にある「毛母細胞」が細胞分裂を繰り返すことで髪は成長していきます。しかし分裂が停滞すると根本のふくらみが十分でなくなるため、毛根らしきものが見当たらないのです。原因としては栄養不足や血行不良が考えられるので、早急な対処が要求されます。

毛全体や根本が細くなっていないか確認しましょう。髪が生えて抜けるのを繰り返すヘアサイクルに乱れが生じると、細くて柔らかい毛が抜けるようになります。

根本が細い状態になっているのは、髪が十分に成長することなく脱毛してしまっているためです。原因としては栄養不足や血行不良といったものがあります。

根本がギザギザになっていないかチェックしましょう。根本がダメージを受けるとギザギザになる特徴があり、脱毛症で見られる症状のひとつでもあります。

根本にベタベタした油のような付着物がないか見てみましょう。付着物が見られた際は、過剰に分泌された皮脂の可能性があります。

毛穴から分泌される皮脂は、頭皮環境を整えるため必要なものではありますが、根本の周辺から上まで大きく付着していたり、毛穴に固着していたりすれば、以下のようなリスクが想定されるのです。

 大量のフケ
 脂漏性皮膚炎
 脂漏性脱毛症

脂ものばかりの偏った食生活や、シャンプーのやりすぎなどが皮脂過剰分泌の原因となるので、心当たりのある方は見直しが必要でしょう。

根本がとがっていないかチェックしましょう。根本のギザギザと同様、脱毛症で見られる症状のひとつです。原因としてはストレスやホルモンバランスの乱れといったものがあります。

根本の先から毛が出ていないか見てみましょう。出ているなら、頭皮環境や毛穴のトラブルにより、新しく生えてきた髪も一緒に抜け落ちてしまっているのです。毛穴が皮脂や汚れで詰まっている可能性があるため、シャンプーのやり方を見直してみましょう。

髪の根本は成長の起点となる部分であるため、髪の健康が良くも悪くも反映されています。長くて硬いマッチ型の抜け毛が見られれば、髪は健康な状態といえるでしょう。

しかし、毛根が付いていなかったり、ギザギザになっていたりなどかたちがおかしい際は、髪や頭皮環境に異常が生じている可能性があるため、それぞれに適した対処が必要です。

チェックする抜け毛の本数としては、数本程度で十分なので、自分の髪の健康が気になる方は、一度セルフチェックをしてみてはいかがでしょうか。