ふわふわで愛らしい赤ちゃんや小さな子供のくせ毛。幼い頃はかわいいのですが、ずっとくせ毛のままでは将来苦労してしまうのでは?と心配になってしまうこともあるでしょう。赤ちゃんや子供のくせ毛がなぜ起こるのか、放っておいても自然に治るのかについて解説します。
INDEX
■赤ちゃんや子供のくせ毛が起こる原因とは?
まずは、赤ちゃんや子供がくせ毛になる原因を見てみましょう。くせ毛の原因の多くは「遺伝」によると言われています。
◇くせ毛の原因の多くは遺伝
くせ毛の原因として考えられる1つ目は遺伝です。髪質は親から子へと遺伝する確率は非常に高く、また、くせ毛という特質は優性遺伝のため、両親のどちらかがくせ毛である場合、その子供もくせ毛になる確率が高いと言われています。
両親ともに直毛でも、祖父母世代からの隔世遺伝でくせ毛が受け継がれることもあります。
◇くせ毛ではなく、くせがついているだけ?
赤ちゃんや小さい子供の髪は、大人に比べてとても細く柔らかいのが特徴です。そのため親や周りの人は「くせ毛だ」と思い込んでいても、単に髪にくせがついているだけ、というケースも珍しくありません。
なかでも赤ちゃんに多いのが寝ぐせです。寝ている状態が多い赤ちゃんは、寝ぐせが治る前に次の寝ぐせがついてしまうため、それがくせ毛と勘違いしてしまうことがあります。
くせ毛ではなく、くせがついているだけの場合は、成長して髪が太くなるにつれて改善されていきます。
■赤ちゃんや子供のくせ毛はそのうち治る?
将来はくせ毛からストレートヘアになって欲しいと思っている方も少なくないでしょう。赤ちゃんや子供のくせ毛が治るタイミングが何回かあるようです。
◇産毛からの抜け代わり
生まれたばかりの柔らかい赤ちゃんの髪の毛はまだ産毛で、3歳頃までに生え替わってしまいます。
産毛が抜けて新しい毛が生えるときに、赤ちゃんの細く色素の薄い髪から、大人に近い髪に変化するのですが、それに伴って、くせ毛だった子が直毛になったり、逆にくせ毛に変わったりすることがあります。
3歳を過ぎた頃には髪質が安定します。その時点でくせ毛の場合は、くせ毛のまま成長する可能性が高くなります。
◇髪質は変化する
3歳頃に安定した髪質が、そのあとに変化する可能性があるのが、性ホルモンの分泌が活発になる思春期です。
その仕組みはよくわかっていませんが、ホルモンバランスの変化によって、髪質が変化してしまうことがあると知られています。
ホルモンバランスが変化したからと行って、全ての人の髪質が変化するわけではありませんが、人によってはくせ毛が直毛に変わったり、直毛がくせ毛になったり、また、髪質が硬くなったり、髪が細くなったりすることもあります。
■赤ちゃんや子供のくせ毛で悩む親ができることはある?
赤ちゃんや子供のくせ毛が気になってしまうとき、親にできることはあるのでしょうか。くせ毛を直毛に変えるのは難しいですが、適切な方法をとってあげることで、ある程度のくせは緩和できる可能性があります。
◇栄養バランスを考えた食事
離乳食や幼児食で髪に良いとされる食品を毎日のメニューに取り入れるよう心がけましょう。まだ赤ちゃんで母乳を与えている場合は、お母さんが積極的に食べることで、赤ちゃんに必要な栄養を与えながら産後の自分の髪をいたわることにもなり、一石二鳥です。
【髪に良いとされる食品の例】
(タンパク質を含むもの)肉、魚、卵、乳製品など
(ヒアルロン酸を含むもの)鮭、オクラ、納豆など
(ビタミンCを含むもの)多くの果物、野菜など
(ビタミンAを含むもの)レバー、乳製品、卵、バターなど
(ビタミンEを含むもの)モロヘイヤ、赤ピーマンなど
気をつけて欲しいのは、どんなに身体に良いとされるものであっても、そればかりに偏ってしまっては、バランスが崩れ、くせ毛をさらにひどくしてしまいかねないということ。やはり栄養バランスは大切です。
◇しっかりシャンプーをする
くせ毛でない人の毛穴はきれいな円形をしています。しかし毛穴に汚れが溜まり、形がゆがんでいると、そこから生えた毛はゆがんでくせ毛になってしまいます。
毛穴に汚れをため込まないよう、こまめなシャンプーを心がけましょう。
特にねんねの頃の赤ちゃんは、汗をかきやすく、頭が蒸れてしまいがちです。1日1回ほど沐浴をさせ、頭をきれいに洗ってあげましょう。
◇クシやブラシを使用する
普通のクシやブラシよりも、静電気除去用のものを使うことがお勧めです。その理由として静電気が起こりやすい髪質の特徴が、くせ毛の髪質の特徴と似ているからです。両者の特徴で共通しているのは、乾燥しやすかったり、キューティクルがはがれやすくなったりする髪質。静電気とくせ毛は密接な関係にあるのです。
そのため、くせ毛対策として静電気を除去すべく、それ専用のブラシやクシを使うのもいいでしょう。
◇親が気にしすぎないことも大切
子供のくせ毛について、親があまり気にしすぎないことも大切です。親の言動によって、子供が劣等感を抱いてしまう可能性があるからです。髪も個性と言えるので、うまく活かせるといいですよね。
■まとめ
赤ちゃんや小さい子供のくせ毛は、2~3歳までの一時的なものという可能性もあります。そのうち治る可能性も考えて、適切なケアをしながら様子を見てみてはいかがでしょうか。