誰もが憧れる透明感のある肌。どうしたら肌が持つ本来の透明感を取り戻せるのでしょうか。今回は透明感のある肌になるための、毎日の美白ケアについてお伝えします。
INDEX
■美白の前に自分の肌色タイプを理解しよう
◇日本人の顔の肌色は3タイプ
日本人の肌はおもに3つのタイプに分けられます。美白と言っても、元の肌の色が人によって違うのですから、ただやみくもに白い色を目指せばいいわけではありません。自分の肌の色タイプを知って健康的で美しい肌を目指しましょう。
◇タイプ1【ピンキッシュ】
色白で紫外線ダメージには弱いタイプです。日焼けをしても黒くならず、赤くなってしまうのが特徴です。
◇タイプ2【オークル】
日焼けをすると、赤くなったあとで黒くなり、だんだんに色がさめてきます。日本人に多いタイプです。
◇タイプ3【暗めのオークル】
日焼けをするとすぐに黒くなります。虫さされやケガのあとなどが色素沈着しやすいので注意しましょう。
どんな肌タイプでも「きめ」が整うと光が乱反射して、肌が明るく、美しく見えます。
■徹底した美白ケアが美肌の秘訣
肌が持つ本来のしっとりとした透明感のある状態になるためには、日々のスキンケアや対策が必要です。
◇顔の洗いすぎに注意
ていねいな洗顔で肌を清潔に保つのは大切なことですが、顔は洗いすぎないよう気をつけましょう。
必要がないのに何度も洗ったり、洗いすぎてしまうと、肌の健康にとって必要な「皮膚常在菌」が洗い流されて、乾燥してしまいます。
朝と夜の1日2回か、朝はぬるま湯だけ、洗顔料を使うのは夜だけでも十分かもしれません。洗う時はゴシゴシこすらずに、洗顔フォームや石けんをしっかりと泡立てて、優しく洗いましょう。すすぎ洗いはぬるま湯を使います。
◇スキンケアはシンプルを心がける
スキンケアのやりすぎはNGです。しっかりと保湿しつつ、シンプルケアを心がけましょう。
必要な皮脂を残した状態で保湿することで、肌本来の力を引き出せます。
肌のコンディションが悪いと、つい過剰に化粧品をつけすぎてしまいたくなりますが、そんな時こそスキンケアを最低限にして、肌を休ませることを意識しましょう。
◇UVケア製品をしっかり選ぶ
春や夏はもちろん、紫外線対策は年間を通して必要です。特に、紫外線による刺激に敏感な人は帽子、日傘などで肌を守ることが必要ですね。
さらに、市販のUVケア製品の長所と短所を理解して、自分の肌や生活スタイルに合った紫外線対策ができるとベターです。
<UVケア製品を選ぶポイント>
・紫外線防止能力の高低
紫外線防止能力が高ければ紫外線ダメージは防ぎますが、肌に負担を掛けます。逆に紫外線防止能力が低ければ肌への負担は小さくなりますが、紫外線のダメージは受けやすくなります。
・吸収するか散乱するか
紫外線吸収剤は紫外線を吸収することによって、紫外線散乱剤は反射することによって、それぞれ肌を守ります。しかし、吸収剤は肌の上で酸化することによるダメージ、散乱剤は成分自体が肌へ刺激をおよぼす可能性があります。
・落ちにくさ
汗や皮脂に強く、落ちにくい製品は、紫外線防止能力も優れていますが、肌に負担を掛けます。逆にくずれやすい製品は肌には優しいのですが、こまめな塗り直しが必要です。
・シーンによって使い分ける
日焼け止めの化粧品にはSPFやPAといった表記があります。SPFは紫外線のうちB波(UV-B)を防ぐ能力、PAは紫外線A波(UV-A)を防ぐ能力です。
これらを見て、日常的に使い分けましょう。
◇食習慣に気を配る
きめの整った透明感のある肌になるために、食事は大切なポイントです。
・旬の野菜をたっぷりと
旬の野菜を使ったメニューを、積極的に摂り入れることをおすすめします。かぼちゃ、ピーマン、にんじんなど緑黄色野菜に含まれるβカロテンが低下すると、新陳代謝が衰えて肌荒れを起こしやすくなります。
・お味噌汁をいただく
発酵食品である味噌には、抗酸化作用や血液をサラサラにする作用があるので、肌に栄養が行き届き、美肌効果も期待できます。1日1杯のお味噌汁がおすすめです。
・ビタミンCを積極的に
メラニンを排出し、コラーゲン生成を助けるビタミンCは積極的に摂取したいものです。まとめてではなく、小分けにして1日3回ほど摂るのが良いでしょう。
・糖質を摂りすぎない
日焼け対策や十分なケアをしても肌が茶や黄色にくすんでいるという場合、それは日焼けではなく、糖質の摂りすぎかもしれません。白いコラーゲン線維が黄色から茶色に変色して肌がくすむ「糖化」がおこっている可能性があります。肌のために、糖質を摂りすぎないよう気をつけましょう。
◇生理前はしっかり保湿
生理前になると大人ニキビができる、といったことはありませんか?
生理の2週間ほど前は、肌トラブルが起きやすい時期なのです。この時期には皮脂の分泌を促進するプロゲステロンという女性ホルモンの分泌が増えます。そのため毛穴が詰まりやすく、大人ニキビなどができやすくなってしまいます。
生理前は過剰なスキンケアはせず、普段よりもたっぷりの保湿を心がけてみましょう。
◇睡眠で美白肌を作る
・寝不足はNG
寝不足が良くないのは美容や健康の常識ですね。毎日7時間が理想の睡眠時間です。
7時間眠るために生活のリズムを見直しましょう。夕食は眠る3時間以上前に済ませ、1時間ほど前からは飲食を控えるようにします。寝る前にテレビやスマホを見ていると脳が覚醒して寝付きが悪くなります。
また、寝る前に白湯を飲む習慣もおすすめです。翌朝の便秘解消効果も期待できます。
・睡眠の質を上げる
ぐっすり眠ることで新陳代謝を促進する成長ホルモンの分泌がうながされ、肌のターンオーバーのサイクルが整います。入眠後3~4時間が肌のゴールデンタイム。
寝る1~2時間前に、できればシャワーではなく湯船に浸かって身体を温め、ベッドに入る頃にはほどよく体温が下がるようにすると入眠しやすくなります。
■まとめ
美しい肌を作るには毎日のケアが大切ですね。ひとつひとつは小さなことですが、毎日の積み重ねで少しずつ変化が出てきます。お肌本来の美しさを引き出す&保つためにも、意識していけたらいいですね。