梅雨の時期や雨の日など湿気が多い日には髪全体が広がり、スタイリングできずに悩んでいる人も多いのではないでしょうか。特にスタイリングが難しいとされる前髪のくせ毛に悩んでいる人に向けて、くせ毛の原因と、くせ毛を直す方法を紹介します。
■なんでくせ毛になるの?くせ毛のメカニズムを知ろう!
くせ毛になる原因は、主に3つ挙げられます。1つ目が髪のタンパク質の状態です。くせ毛の程度は、緩やかなウェーブ、縮れるなど人によって異なります。
髪のくせは、どの程度タンパク質が結合しているかによって決まることが特徴です。くせ毛は、タンパク質がずれて結合していることによって、髪が「歪んでいる」状態だといえます。
2つ目が、髪の主成分であるタンパク質が偏っている場合です。髪の毛のおよそ9割は、コルテックスというケラチンタンパク質で生成されています。
コルテックスは、固い物と柔らかい物の2種類でできており、1人1人の髪質の違いは2種類のタンパク質の比率で決まることが特徴です。2種類のタンパク質が均等であればストレートな髪になりますが、偏っている場合、縮れたくせ毛になります。
3つ目が、毛根が変形している可能性です。真っすぐな髪の人と比較して、くせ毛の場合は毛根が変形していたり、もともと毛根が曲がった場所にあったりするケースが多い傾向にあります。
毛母細胞で生成された髪が、頭皮から生える際に曲がっている毛穴を通過することで、皮膚の表面に出た髪も曲がり、くせ毛になるのです。
毛根の場所については遺伝的要素が強いですが、頭皮のダメージや毛穴詰まり、ストレスが原因でくせ毛が悪化する場合もあります。
■日常生活の中で前髪にくせ毛ができてしまう4つの原因
日常で前髪にくせ毛ができる原因の1つは、入浴後に濡れている状態の髪をドライヤーで乾かさずに自然乾燥させることです。
2つ目が、ドライヤーを後回しにすることです。いずれもブローをしてもくせ毛を直せなかったり、起床時にくせが付きやすくなったりします。前髪は乾きやすいので、ドライヤーを後回しにするとくせが付いてしまうのです。ドライヤーの熱によって、髪本来の水分を調整してくせ毛を矯正しながら乾かすためにも、濡れた髪を乾かす方法が最も効率的だといえます。
3つ目が、髪を束ねることです。女性の場合、入浴後に髪を束ねてスキンケアをするケースが多いです。髪が濡れた状態で束ねると、束ねた場所にくせが付いてしまいます。もともとくせ毛の人は、水分を含んで膨張したくせ毛がより強くうねり、うねった状態で乾いてしまうため簡単には直せない状態になる可能性が高いです。
4つ目に、長期間同じ分け目でスタイリングをしていた場合、分け目のくせが残っていることが原因で、短く切ることによってくせ毛が目立つこともあります。
■前髪
くせ毛を直すためには、水で濡らしたりアイロンやドライヤーを使用したりする方法が有効です。特にくせが付きやすい前髪は、十分に水で濡らしてからスタイリングしましょう。
くせ毛は根元から直す必要があるので、前髪を濡らす際には根元から約3cm程度 までを必ず濡らすことがポイントです。さらに、霧吹きを使用してスムーズに濡らす方法もあります。スプレータイプのスタイリング剤を使っても良いでしょう。
髪を濡らしたら、自然乾燥する前にドライヤーで乾かすことが大切です。髪は乾く際に形状が決まるので、自然乾燥する前にくせを直しながらドライヤーで形を固定する必要があります。
ドライヤーは、髪が真っすぐになるようにブラシで引っ張りながら温風を当て、分け目が付いている箇所は分け目に逆らうようにして温風を当てることが大切です。分け目に逆らう方法は根元を立ち上げ、くせを直しながらボリュームを出します。
頑固なくせ毛を直したい場合には、ストレートアイロンを使用して真っすぐな髪に仕上げましょう。ドライヤーで乾かしたうえで、根元の約3cm の場所にストレートアイロンを当て、髪が熱をもっている間に引っ張ります。前髪が多い場合には、内側から数回アイロンを当てることでくせ毛を直せる可能性が高いです。
ただし、先にドライヤーを使用してからストレートアイロンを使用します。濡れた状態の髪にアイロンを使用すると、急激に水分が蒸発することで髪が傷んでしまうため注意しましょう。
ドライヤーやストレートアイロンを使用しても、時間の経過とともにくせが戻る場合には、スプレーを使用して髪を固定します。前髪のくせを固定する際には表面に吹き付けるのではなく、内側から吹き付けることが大切です。スプレーの使用に慣れていない人は、ブラシにスプレーを吹き付けてとかすだけでも効果が期待できます。
くせ毛専用のシャンプーやトリートメントも発売されているので、くせ毛に悩んでいる方は毎日のケアでくせを抑える方法も良いでしょう。シャンプーやトリートメントを使用する方法は、前髪のくせ毛だけではなく、髪全体のくせに悩んでいる人にも最適です。
■まとめ
外出前にくせ毛を矯正するのは手間がかかり、ストレスを感じるものです。ぜひこの記事からドライヤーやスプレーを使用したスタイリング方法を身に付けることで、くせ毛の矯正にかかる時間の短縮やストレス軽減に役立ててくださいね。