お肌の透明感を曇らせる原因のひとつが「くすみ」です。
そのせいでいつも疲れているように見えてしまったり、実際よりも年上に見られる…なんていうことも!
なかなか改善されない肌のくすみとは、いったい何が原因なのでしょうか。
ここでは、肌がくすみやすい人の特徴とその原因、改善方法を詳しくご紹介します。
INDEX
■肌がくすみやすい人の特徴とは
「肌のくすみ」とは、透明感が失われ、肌のトーンが低下して暗く見える状態のことを指します。その原因は、体質的なものもありますが、普段の生活習慣が大きく関係しています。以下の項目をチェックしてみましょう。
・食生活が乱れている
・エアコンの効いた室内にいることが多い
・紫外線対策をしていない
・スキンケアを怠りがち
・運動不足
・睡眠不足
・喫煙習慣がある
・ストレスが大きい
・冷え性
このほか、意外にも「スマホ」がくすみの原因となる場合がある、ということをご存知ですか?スマホのブルーライトを寝る直前まで浴びていると、睡眠の質が低下し、ターンオーバーのサイクルが乱れることにより、くすみに繋がるのです。
■くすみの原因は5つに分けられる
くすみには、黄みがかった色、茶色っぽい色、青暗い色などがあり、その要因はさまざまです。まずはご自身のくすみの原因を探っていきましょう!
◇原因その1:乾燥
冬だけでなく、夏も注意したいのがエアコンによる乾燥です。長時間エアコンの効いた室内にいる場合は要注意です。
また、過度な洗顔、スキンケア不足も肌を乾燥させる原因となります。
乾燥が進んでターンオーバーのサイクルが乱れると、肌はごわつき、透明感が失われます。そのため、暗くくすんで見えてしまうのです。
◇原因その2:メラニンによる色素沈着
紫外線や、間違ったお手入れによる過度な刺激は、それがきっかけとなりメラニン色素が生成されます。ターンオーバーでメラニン色素がうまく排出されないと、色素沈着を起こしてくすみとなります。
また、美顔ローラーやマッサージにも注意が必要です。特に皮膚の薄い頬骨上は、負担をかけすぎるとメラニンが活性化します。
美顔ローラーは頬骨下までのむくみやたるみに使用し、それより上はなるべく物理的刺激を避け、ソフトタッチを心がけましょう。
◇原因その3:血行不良
冷え、ストレス、運動不足、睡眠不足などで起こるのが血行不良です。血流が滞ると肌に必要な栄養素が行き渡らず、どんよりと青暗い疲れ顔になってしまいます。
冷えやむくみ、目の下のくまが気になるという方には、血行を促すような運動、入浴、食事での対策が有効です。
◇原因その4:角質
ターンオーバーの周期は加齢とともに低下しますが、睡眠の質やストレス、疲れなどにも影響されます。ターンオーバーが滞ると角質肥厚となり、肌のキメが乱れ、くすみが生じます。
メイクをしっかりと落とすことも重要です。肌をこすらないよう、優しく丁寧に落としましょう。
◇原因その5:糖化
糖化とは、余分な糖が体内のタンパク質と結びついてAGE(糖化最終生成物)が生成されてしまう現象のことです。糖化が起きると、タンパク質は弾力性が失われて硬くなり、褐色に変化します。これにより、肌が黄色くくすんでしまうのです。
ごはんやパンなどの炭水化物や、脂っこいものが好きでつい食べ過ぎてしまう方、空腹時に甘いお菓子やジュースを摂る習慣があるという方は、食事の仕方や内容を見直してみましょう。
■くすんだ肌を改善しよう
上記5つの原因によるくすみには、どのような対策があるのでしょうか?
◇乾燥によるくすみ対策
エアコンによる肌の乾燥は、加湿器を併用して部屋の湿度を保ちましょう。身体に直接風が当たらないよう、風向きにも注意が必要です。
スキンケアでは保湿がポイントです。化粧水をたっぷりつけたあと、油分が配合されたクリームやオイルで潤いを閉じ込めましょう。ハリや透明感が出ることで、くすみの改善に繋がります。
◇メラニン色素沈着によるくすみ対策
メラニンを発生させないためには、一年を通した紫外線対策が大切です。日焼け止めの使用はもちろん、日差しの強い時期には日傘や帽子の併用が効果的です。
スキンケアは、美白成分の入ったものを。肌に強い刺激を与えないよう、優しく丁寧になじませましょう。
◇血行不良によるくすみ対策
冷房や冷たいものの摂り過ぎで、夏でも身体の中は意外と冷えています。お風呂はシャワーだけでなく、できれば浴槽に浸かって内側からしっかり温めることが、くすみ対策に有効です。
運動も代謝を上げ、血流を良くしてくれます。ウォーキングやヨガなどの軽い体操でも良いので、無理のない運動を習慣化することで代謝が良くなり、肌のツヤやハリの改善が期待できるほか、ストレス解消にも役立ちます。
また、身体を温めるといわれる生姜や根菜類を、毎日の食事に加えるのも良いでしょう。
◇角質によるくすみ対策
肌が生まれ変わるサイクルであるターンオーバーは、睡眠時に分泌される成長ホルモンが関与しています。スマホのブルーライトや、ストレスによって睡眠の質を落とさないよう、寝る前はなるべくスマホに触らず、心地良く眠れる環境を整えましょう。
古い角質を優しく落とすパックやスクラブ、ピーリングジェルなどを、スキンケアにプラスするのもおすすめです。透明感が生まれ、肌表面のざらつき改善も期待できます。
◇糖化によるくすみ対策
糖化の予防には、血糖値を急に上げないようにすることが大切です。野菜やキノコ類など、食物繊維の多いものから食べ始めると血糖値の急上昇を防いでくれます。
炭水化物、脂質の摂り過ぎや、甘いお菓子は控え、おやつは血糖値の上昇を抑えるナッツ類がおすすめです。
食後1時間以内におこなう有酸素運動も効果的で、体内に糖が蓄積される前に消費することができるので、糖化予防になります。
■まとめ
いかがでしたか?簡単にできる対策もたくさんあるので、ご自身のくすみの原因を判断して、それに合うものをぜひ試してみてください。
生活習慣を少し見直すことによって、くすみだけでなく、透明感やツヤなど気になる症状の改善にもなるのは嬉しいことですよね!お肌とともに、身体の中からいきいきとした毎日を送りましょう。