気づけばできていたお肌のくすみ、どうにかして治したいですよね。
そんなくすみのお悩みは、毎日の洗顔でケアできるとご存知でしょうか?
そこで本記事では、肌がくすんでしまう原因を特定し、くすみを和らげる洗顔方法、くすみを作ってしまう洗顔の悪習慣についてご紹介します。
この記事の監修者:宇井 千穂 院長(やさしい美容皮膚科・皮フ科 秋葉原)
元準ミス日本。全日空客室乗務員を経て、皮膚科医としてアトピー性皮膚炎を中心とした皮膚疾患を診療。本や雑誌の執筆をはじめ、web雑誌での連載やサプリメント・化粧品の監修などでも、多方面に活躍の場を広げている。女医+(じょいぷらす)所属。
INDEX
■そもそも、顔がくすむ原因って何?
はじめに、なぜ肌がくすんでしまうのか、顔のくすみの原因について紹介します。
◇ターンオーバーの乱れ
私たちの肌は日々古い細胞と新しい細胞が生まれ変わっており、その生まれ変わりのことを「ターンオーバー」と呼びます。
ターンオーバーがおこなわれることによって綺麗な肌に生まれ変わっていくのですが、睡眠不足や過度なストレス、食生活の乱れなどが原因でターンオーバーのリズムが崩れてしまいます。
ターンオーバーのリズムが崩れると古い細胞が肌に残ってしまうので、キメが悪くなったり肌がくすむ原因となってしまいます。
◇血行不良
目の下のクマを見ると分かるように、皮膚が薄い部分では血流が悪くなることによって血液が透けて見えるようになり、結果的に肌が青黒く見えるので肌のくすみとつながります。
特に冷え性の方や疲れがたまっている方、寝不足の方に考えられる原因の一つが血行不良です。
◇乾燥
肌の乾燥もくすみの原因のひとつ。
乾燥によってもターンオーバーのリズムが崩れることに加え、肌が乾燥すると光が綺麗に反射しませんので、透明感のある肌色から遠くなってしまいます。肌が乾燥していると感じるかどうか、感覚は人によって違いますが、化粧ノリが悪い方や毛穴が目立つという方は要注意です。
◇糖化
糖化という言葉を聞いたことがありますでしょうか。
コラーゲンなどのタンパク質が体内の余分な糖分と結びついてしまう現象のことを糖化と呼ぶのですが、糖化が起きたタンパク質は黄色っぽく変色してしまうので透明感のある肌が奪われてしまいます。
糖化は老化現象の一つなので、30〜40代にかけて多く見られ、特に炭水化物や甘いものをよく食べる方に見られる現象です。
■基本が大切!くすみをケアする洗顔方法
ではくすみをケアする基本の洗顔方法について、紹介していきます。
◇洗顔前によく手を洗う
まず洗顔をおこなう前は、しっかりと手を洗って雑菌を落としましょう。
手に雑菌がついている状態で洗顔をしてしまうと、ニキビや肌荒れにつながってしまいますので、洗顔する手は清潔にしておきます。
◇泡でやさしくなでるように洗う
洗顔料は少量を手に取り水を加えながら泡立てていきます。泡の弾力の目安としては手を逆さまにしても落ちてこないほどまで泡立てるのがベストです。
顔を洗う際は泡を潰さないように、やさしくなでる感覚で洗っていきます。
頬などの肌の広い部分は手のひらの泡を使って、小鼻やおでこなどは中指を使って円を描くイメージで丁寧に洗顔しましょう。
◇泡残りのないよう、十分にすすぐ
洗顔後は泡残りがないよう、1分程度を目安にしっかりとすすいでいきます。
泡が残りやすいおでこの生え際や目頭には、特に念入りにすすいでください。
◇おさえるようにそっと拭き取り、速やかに保湿する
泡残りがないことを鏡などで確認して、タオルで肌をおさえるように水分を拭き取ります。
拭き取った後はできるだけ速やかに保湿をおこなうようにしましょう。
■あてはまったら要注意!くすみ肌を作る洗顔の悪習慣
くすみ肌を加速させる原因として生活習慣などを紹介してきましたが、洗顔の悪習慣も原因となる可能性があります。実践してはいけない洗顔習慣についてご紹介します。
◇朝は洗顔料を使わない(水洗顔のみ)
くすみの原因となる皮脂は寝ている間にもたまっており、加えて寝ている間にホコリがついてしまうこともあります。
ですが、朝に洗顔料を使わず水洗顔のみですませていて、皮脂+ホコリを取りきることができない場合もあります。そこに化粧を重ねてしまうと、さらなる悪循環が生まれてしまいます。朝で時間がない場合でも、皮脂が気になる方はしっかりと泡立てた洗顔料で洗う習慣をつけましょう。
◇いつも熱いお湯や冷たい水で顔を洗う
熱いお湯での洗顔は乾燥を招いてくすみの原因になりやすいですが、反対に冷たい水での洗顔は、毛穴が閉じてしまって毛穴の汚れを洗い流すことができなくなります。
くすみを和らげるためには、人肌よりも少し冷たいと感じるぬるま湯で洗顔をしましょう。洗顔後に肌が乾燥して突っ張る場合や、汚れが洗い流せていない感覚がある場合は、お湯の温度を調整してみましょう。
◇肌をこすってしまう癖がある
洗顔時に肌をこすってしまうと、肌のキメを傷つけることになりますので透明感が失われ、くすみの原因となってしまいます。
洗顔料はしっかりと泡立てて、泡で洗う感覚で肌をこすってしまわないよう意識しましょう。
◇クレンジングが雑
最近は洗顔で落とせる化粧品なども増えてきたことにより、クレンジングが雑になってきてはいませんか?
クレンジングでしっかりと化粧を落としきれていない場合、メイク汚れや古い細胞が肌に残ってしまい、くすみの原因となります。洗い過ぎもよくありませんが、クレンジングを雑におこなってしまうのもよくありません。
■まとめ
肌がくすむ原因には生活習慣による原因と、洗顔方法による原因があることがお分かりいただけたかと思います。
生活習慣を改めることができれば良いのですが、仕事や家事などで難しい場合もありますので、まずは毎日の洗顔から見直してみてはいかがでしょうか。