水道代は固定的に発生するものなので、節約をすると年間を通じて大きな結果が出ます。
一般家庭の水道でもっとも水が使われるのはお風呂ですから、お風呂の水道代が節約できれば節約結果が期待できるわけです。
まず、お風呂にはどの程度の水道量が使われているのか理解しましょう。
水道代は、家族構成や季節でも大きく違ってきます。この点も把握しておくと効率的な節約ができるはずです。
お風呂の水道代と具体的な節約術に関して、この記事を参考に理解を深めてくださいね。
INDEX
■お風呂の水道代ってどのくらい?
水は生活する上でもっとも重要なライフラインですから、水道料金は比較的安めに設定されています。
ただし、居住地域の水道局によって差があり、平均して0.2〜0.4円/リットル程度になります。今回は、1リットル0.3円で計算してみましょう。
◇ファミリーの場合
お風呂は湯船に180〜200リットル程度お湯をためるので、1回あたりの水道料は54〜60円、1ヶ月30日として1,620〜1,800円です。
◇一人暮らしの場合
毎日湯船にお湯をためればファミリーと同じです。
お湯をためるのを3日に1回程度にすれば、540〜600円程度にできます。
◇シャワーの分も考慮
お風呂で使う水は湯船だけではありません。1分シャワーを使うと、6〜10リットルの水が消費されます。
湯船にお湯をためずにシャワーのみ10分使用であれば、60〜100リットルの水を使っていることになります。
一人暮らしでシャワーだけであれば、毎日湯船にお湯をためるより水の使用量は少なくてすみます。
2人以上の家族になると、シャワーだけでも湯船にお湯を張るのとそう変わらないかそれ以上の水道使用量になります。
お風呂の水道代節約のために、まず湯船にお湯をためず、シャワーのみにすることを思いつく方も多いでしょう。
家族構成やシャワーの使い方次第では、逆効果なので注意してくださいね。
■夏と冬は水道代が高くなる?
家庭の水道使用量は、1年を通じて一定ではありません。夏はもちろん、冬場も水道使用量は増加します。
節約の結果を出すために、夏冬の使用量増加の理由を理解しておきましょう。
◇夏に水道使用量が増える理由
近年のように猛暑続きだと、シャワーの回数が増えてしまいます。
また、夏は家庭用プールなど水遊びが楽しい季節。お子さまがいらっしゃる家庭は、当然水道使用量はアップします。
◇冬に水道使用量が増える理由
夏場はシャワーですませている方も、寒い季節には湯船にお湯を張って温まりたいものです。
また、冬はお湯が冷めやすいので、どうしても湯船にお湯を足してしまい、水道使用量は増えてしまいます。
■お風呂の水道代節約術を大公開!
簡単におこなえる水道代の節約術をご紹介します。
アイテムを使った方法はもちろん、節約のために意識しておくべき点もお伝えしますので、ぜひ今日から実行してみてください。
◇節水アイテムの利用で節約
・ペットボトルでお湯をかさ増し
湯船の中に水を入れたペットボトルを何本か入れ、お湯をかさ増しして水の使用量を減らします。
2リットルのペットボトルを5本投入すれば、単純に10リットルかさ増しできますね。
0.3円×10リットル×30日で、毎月900円、年間1万円以上の節約が実現します。
ペットボトルの水を毎回入れ替えると節水にならないので、中の水は頻繁には変えないようにしましょう。
ただし、不衛生にならないよう、定期的な水の交換、湯垢などボトル自体の清掃は忘れないでください。
・節水シャワーヘッド
一般的なシャワーは毎分6〜10リットル水を使いますが、節水型のシャワーヘッドに交換すれば、使用量を3分の2から2分の1程度に抑えることができます。
シャワーヘッドはネット通販・ホームセンターなどで簡単に手に入りますし、交換もむずかしくないものがほとんどです。
手元のスイッチで水を止めるタイプなら、こまめにシャワーを止められます。
シャワー回数の多い家庭なら、かなりの効果が期待できるでしょう。
◇意識的な行動で節約
・湯船のお湯の活用
髪・身体・顔の洗浄成分を洗い流すのは、シャワーではなく、湯船のお湯を使いましょう。最後のすすぎのみシャワーを使います。
・残り湯の活用
洗濯・庭の草木の水やりなど、残り湯でも問題ないところは、積極的に残り湯を使いましょう。
・お風呂にお湯を入れすぎない
ぬるめの半身浴は健康上のメリットもあり、水道代だけではなく、電気(ガス)代も節約できます。たっぷりのお湯に浸かるのが好きなら、週に何度かだけでも半身浴にしてみましょう。
・洗っているときはシャワーを止める
シャンプーや洗顔中、無意識にシャワーを出したままにしていませんか?シャワーはこまめに止めておきましょう。
■まとめ
お風呂の水道代節約術、いかがでしたか?
シャワーのみの方が節約できそうですが、家族構成によっては逆に水道代が高くなってしまうことも。
効果が高い節約術は、家族構成や普段の水道の使い方によって異なってきます。あなたの家庭にぴったりの方法で、節約してみてくださいね。
毎月の節約額がそう多くなくても、1年単位・5年単位で計算すると驚くほどの金額になるはずです。