髪のうねりというものは厄介で、髪をセットするときに時間がかかったり、思い通りのヘアスタイルにならなかったり大変ですよね。また、ストレートヘアーだった髪が年齢を重ねるにつれてうねってきたような気がする…といった人も少なくないでしょう。今回は、うねり髪のタイプを紹介し、あわせて対処法やおすすめのヘアスタイルを解説します。
髪のうねりでお悩みの方は、ぜひ参考にしてくださいね。
◾髪のうねりにも3種類のタイプがある
実は髪のうねりにも、パターンがあることをご存じでしょうか?
対処法を紹介する前に、ご自身がどのうねりタイプなのかしっかりと把握しておきましょう!
◇蓄積されたダメージによっての髪のうねり
年齢や性別に関係なく起こりうる原因として「髪のダメージ」があります。
髪というものは3層で構成されており、それぞれのダメージが蓄積されると髪のうねりに繋がるのです。
・メデュラ層
髪の一番内側にあたる細胞層になります。メディラ層は脂質とタンパク質で成り立っており、メディラ層の内側で潤いや細胞の環境を保っていると言われています。
・コルテックス層
メデュラ層を包むようにあるのがコルテックス層になります。タンパク質の一種でもあるケラチンと水分によって構成されています。コルテックス層には髪の色を作るメラノサイトや髪の毛の新陳代謝を司る細胞もあります。
・キューティクル層
髪の毛の一番外側の部分にあたる層です。内側にあるメデュラ層やコルテックス層を守っています。髪のツヤを出したい場合に注目されることが多く、このキューティクル層をケアすることが美髪に繋がるという認識を持っている人が多数ですが、髪質の決め手になるのは実は「コルテックス層」になります。
髪のうねりをケアしたい場合は、キューティクル層だけではなくコルテックス層もケアしないと根本的な改善には繋がりません。
◇遺伝による髪のうねり
次に「遺伝」という性質が髪のうねりという場合です。
遺伝の場合は対処方法があまりないのが実際のところですが、年齢や生活環境などの変化によって髪質はある程度変化する場合もあります。遺伝という理由で諦めるのではなく、継続的にケアをすることでスタイリングしやすい髪にすることは可能です。
◇毛穴にダメージを受けることによるうねり
最後になるのが頭皮にダメージを受けて発生する髪のうねりです。髪へのダメージは蓄積されてしまう特徴があり、皮脂や紫外線の影響で、頭皮の毛穴が詰まってしまったり、歪んでしまう場合があります。そうすると、その毛穴から生えた髪はうねってしまうのです。
◾梅雨に髪のうねりがヒドくなる理由とは?
梅雨の時期にさらに髪のうねりがヒドくなる原因は、髪の中の水分量が増えることにあります。梅雨の時期は湿度が高く髪がいつもよりも多く、空気中の水分を吸収して、本来の水分バランスが崩れることによって、髪のうねりが発生してしまいます。
梅雨の時期に、髪のうねりを抑える方法として、頭皮環境を整えることとコルテックス層やキューティクル層の状態に注意することが大切です。
◾髪のうねり対策
それでは具体的に、髪のうねり対策を紹介します。
ここではうねりがある髪の場合の直し方と、ドライヤーの方法を紹介しますので、ぜひ実践してみてください。
◇髪のうねりの直し方
1.髪全体を濡らしてトリートメントを毛先に馴染ませる
2.髪のうねりを伸ばすように、軽く引っ張りながらドライヤーで乾かす
3.アイロンで髪を内巻きにする
ポイントはアイロンで髪を内巻きにする際に、少しずつ毛束を取りながらアイロンを当てるようにしましょう。
◇髪のうねりを抑えるドライヤー方法
髪のうねりを抑えるのにはドライヤーもしっかり活用することが重要です。
髪はシャンプー後に熱を持っています。その熱が冷める直前において、うねりがつきやすいです。シャンプー後は濡れた髪を放置せず、ドライヤーでしっかり乾かしていき、大体髪の8~9割ぐらいが乾いたら髪の根元から毛先にかけてドライヤーを当てましょう。その際、ドライヤーは、頭頂部から毛先に流すように風を当てていき乾かしていきましょう。そうする事で髪のキューティクルが揃いツヤが出てきます。
うねりを活かしたヘアスタイルの場合は、先ほどと同様に髪を8~9割程乾かしたら、指に髪を巻きつけながらドライヤーで乾かすと、パーマを当てたようなスタイルになります。
◾髪のうねりを抑えるヘアスタイル
最後にうねりを抑えたヘアスタイルを髪型別に紹介します。
うねりがある場合、なかなかイメージ通りのヘアスタイルになりにくいですが、ぜひ紹介するヘアスタイルを参考に、自分にあったヘアスタイルを見つけてください。
◇ショートのおすすめヘアスタイル
・低温のデジタルパーマ
低温デジタルパーマは髪へのダメージも少なく、うねりを活かせるヘアスタイル。
・ショートレイヤー
髪にレイヤーを段差でいれることでエアリー感がでます。
全体的に軽い印象になり、うねりが強い部分だけストレートアイロンを当ててもいいでしょう。
◇ミディアムのおすすめヘアスタイル
・毛先にパーマを当てたスタイル
頭頂部は丸みのあるマッシュルームカットにし、毛先を中心にパーマを当て髪全体と馴染ませます。スタイリングもムースをつけるだけなので楽チンです。
・パーマにウェーブを加える
毛先にあえて重たさを出したカット。全体的にボリューム感を出したレトロスタイル。
◾️まとめ
髪のうねりを対処する前に、まずは原因を把握することが重要です。
そして、正しいケアやスタイリングの仕方を実践すれば、うねりを抑えることができます。また、髪のうねりを活かしたヘアスタイルにすれば、あなたの特徴を最大限活かすこともできます。
しっかりと対策をおこなってうねった髪に卒業しましょう。