年齢を重ねるとともに気になってくる「顔のたるみ」。実年齢より老けて見えてしまうなど、顔のたるみは女性の敵とも言えますが、加齢が原因だとある程度諦めている方も多いのではないでしょうか。
しかし、顔のたるみの本当の原因は「頭皮のたるみ」にあるかもしれません。本記事では、顔と頭皮のたるみの関係と原因、手軽で効果的なケア方法を具体的にご紹介します。
INDEX
■頭皮のたるみが発生する原因は「衰え」と「乾燥」
まずは、顔のたるみと関係する「頭皮のたるみ」が起こる原因を見ていきましょう。
◇頭部の筋肉の衰え
頭部には、前頭筋・後頭筋・側頭筋という3種類の筋肉があります。これらの筋肉が加齢によって衰えることが、頭皮のたるみを引き起こす原因の一つです。頭部の筋肉が衰えると、頭皮を上に引き上げることができず、たるんでしまうのです。
◇頭皮自体の衰え
表皮の奥にある真皮や、真皮を構成するコラーゲン・ヒアルロン酸などのもととなる線維芽細胞(せんいがさいぼう)が衰えることも原因の一つです。線維芽細胞が衰えると、コラーゲンなどが減少してしまい頭皮のたるみにつながります。
◇頭皮の乾燥
頭皮の乾燥も、頭皮のたるみの原因となります。頭部は紫外線を浴びやすく、紫外線を浴びすぎると真皮のコラーゲンなどが破壊されてしまい、たるみにつながります。夏季は紫外線の影響で乾燥しやすく、冬季は外気の乾燥が頭皮の乾燥を引き起こしやすくなります。
その他、血行不良やホルモンバランスの乱れもこれら3つの原因につながり、頭皮をたるませている場合があります。血行不良やホルモンバランスの乱れは頭皮環境を悪化させ、頭皮のターンオーバーを邪魔するため、たるみを助長してしまうことがあるのです。
このような原因でたるんでしまう頭皮ですが、頭皮のたるみと顔のたるみはどのような関係にあるのでしょうか。また、顔がたるむとどのような影響が出るのか、具体的にご紹介します。
■頭皮のたるみは顔のたるみを引き起こす
別の部位のように思われがちな頭皮と顔ですが、1枚の皮膚でつながっています。そのため、頭皮がたるんでしまうとそれにつられて、顔も一緒にたるんでしまうのです。顔のたるみケアは大事ですが、顔だけではなく頭皮のたるみもケアすることが重要になってきますね。
顔がたるむと、いわゆる「老け見え」を引き起こしますが具体的には、フェイスラインがぼやけたり、口角が下がったり、ほうれい線が目立ったり…という影響が顔に出てくるため、見た目年齢も上がってしまうのです。
できるだけ若々しくいたいという方は多いかと思いますが、顔がたるむと実年齢より老けた印象を与えてしまいます。「老け顔だな…」と思われてしまう事態は避けたいですよね。そこで、顔のたるみの原因となる頭皮のたるみを、毎日簡単にケアできるマッサージ方法をご紹介します。頭皮マッサージに加え、顔のマッサージも合わせてトライしてみてください!
■頭皮のたるみのケア方法
ここでは、頭皮のたるみ・顔のたるみに効果が期待されるマッサージ方法をご紹介します。毎日のマッサージで頭皮と顔をケアして、たるみをすっきりさせましょう!
◇頭皮のたるみをほぐすマッサージ
まずは、いつでもできる頭皮のマッサージをご紹介します。たるみが和らぐだけでなく、PC作業で疲れた頭もすっきりしますよ。
1:前頭部
おでこの生え際から頭頂部に向かい、押し上げるイメージで円を描きながら全体的にマッサージ。心地よく、頭皮に力が伝わっていることが分かる程度の強さで30秒続けます。
2:側頭部
側頭部のうち、もぐもぐと口を動かしたときに動く側頭筋のあたりをもみます。側頭筋に手のひらの付け根を置き、ゆっくりと回しながら30秒もみます。次に、耳上のくぼみに親指を置き、こちらも30秒円を描きながらもみます。
3:後頭部
襟足の生え際を、親指で3秒ずつ押しほぐします。背面中央から耳のあたりまで少しずつ親指をずらしながら、1ヶ所ずつ気持ちいいところを探して押し、こりをほぐします。
◇お風呂でシャンプーしながらできるマッサージも
お風呂で髪を洗うついでにできる頭皮マッサージもあります。美容室のシャンプーをイメージしながら、心地よく感じる強さでおこないましょう。
1:前頭部
シャンプーを良く泡立てて髪全体になじませたら、前頭部をざっくりと縦に4ブロックに分けます。頭頂を通って両耳を結ぶ線をゴールとして、生え際から1ブロックずつジグザグ洗いします。頭皮を頭頂にリフトアップするイメージで、1回につき5回ほど手を動かしましょう。
2:側頭部
側頭部をざっくりと縦に3ブロックに分け、1ブロックずつ耳の上からこめかみまでジグザグ洗いします。こちらも1ブロックにつき5往復ほど手を動かし、頭蓋骨全体を洗うイメージで洗い残しのないように。
次に、こめかみから上の部分を6ブロックに分けて洗います。こめかみから徐々に1ブロックずつ上がっていくイメージで上下にジグザグ洗いし、頭頂では両手の指を交差させて洗います。
3:後頭部
こめかみの生え際から1・2で洗っていない部分まで、上下にジグザグ洗いします。1ブロックにつき5往復ほど手を動かしつつ下から上まで洗い、1ブロック終わるごとに、頭皮を寄せるイメージで1ブロック分手を内側にずらして洗います。終わったら洗い残しがないことを確認してしっかりすすぎましょう。
◇顔のマッサージも忘れずに!
頭皮だけでなく、顔もマッサージすることでたるみを和らげていきましょう。
1:マッサージの準備
マッサージクリームを顔全体に塗る。両耳を縦に折るように後ろから軽くつまみ、つまんで離して、を15回繰り返します。以後、人差し指を第二関節で折り、その折った先端を使ってマッサージします。
2:頭皮
こめかみあたりの生え際に人差し指の第二関節をあて、親指は後頭部に置いて、5回ほどつまむようにもみます。もんだら場所を少し上にずらし、全3ヶ所をほぐします。
3:口元・フェイスライン
耳の下に親指を置き、あご骨のすぐ上に人差し指の第二関節をあて、押し回しながら5回もみます。少しずつ上にずらし、全5ヶ所をほぐします。
次に、親指はそのままで、口角の下に人差し指の第二関節をあて、押しながら耳に向かって5回引き上げます。少しずつ上にずらし、全3ヶ所をほぐします。
4:小鼻
耳の手前に親指を置き、小鼻の横に人差し指の第二関節をあて、力を込めながら10回回します。少しずつ外側にずらし、全3ヶ所をほぐします。
次に、親指はそのままで、小鼻の横に人差し指の第二関節をあて、押しながら真横に5回、頬骨の一番高い位置まですべらせます。
5:額
眉尻の上の生え際に人差し指の第二関節をあて、中央に向けて1回すべらせます。少しずつ上にずらして全5ヶ所をほぐしたら、これをもう1セット繰り返して終了です。
■まとめ
見た目年齢に大きく影響する顔のたるみ。その原因は、頭皮のたるみからきている場合があります。頭部の筋肉の衰えや頭皮の衰え・乾燥が頭皮をたるませ、結果として顔がたるみ、老け顔に見えてしまうことも。
そうならないよう、手軽におこなえる頭皮や顔のマッサージを毎日おこなうのがおすすめです。たるみのないすっきりした顔を保ちたい方は、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。