「いつものスキンケアがもの足りなくなってきた」「化粧ノリがわるい」と悩んでいるなら、うるツヤ肌を目指せる「美容オイル」をプラスしてみてはいかがでしょうか?
ここでは、美容オイルを取り入れたスキンケア方法や肌タイプ別のおすすめオイルを紹介しています。「なんとなく気になっていた」という方も多い美容オイル、この機会に知識を深めていきましょう!
この記事の監修者:宇井 千穂 院長(やさしい美容皮膚科・皮フ科 秋葉原)
元準ミス日本。全日空客室乗務員を経て、皮膚科医としてアトピー性皮膚炎を中心とした皮膚疾患を診療。本や雑誌の執筆をはじめ、web雑誌での連載やサプリメント・化粧品の監修などでも、多方面に活躍の場を広げている。女医+(じょいぷらす)所属。
INDEX
■美容オイルをスキンケアに取り入れるメリットとは
美容オイルとは、植物などから抽出されたスキンケアにも使える天然オイルです。
いつものスキンケアに美容オイルを取り入れることには、次のようなメリットがあります。
◇肌にフタをして水分の蒸発を防ぐ
美容オイルはその名のとおり油分ですので、少量をうすく顔に伸ばすだけで高い保湿力を得られます。いつものスキンケアで肌に水分をたくわえたら、美容オイルを手のひらで伸ばして、肌に水分を閉じこめましょう。
◇皮脂分泌が少ない部位を保護・保湿できる
目の周りやくちびるは皮脂があまり分泌されないので、朝・夜のスキンケアだけではうるおいが足りず、シワができやすい状態に……。
こういった皮脂分泌が少ない部位のスキンケアに美容オイルをプラスすることで、しっかりと保湿することができます。美容オイルであれば、目元やくちびるにたっぷり塗り重ねてもトラブルが起きにくいので安心です。
◇保湿以外にもさまざまな使い道がある
美容オイルはスキンケアに取り入れる以外にも、種類によってマッサージやクレンジングにも使用OK。美容オイルを使って顔をマッサージすると血行がよくなり、オイルが持つ美容成分が肌に浸透して、くすみの軽減やエイジングケアなども期待できますよ。
美容オイルは、使い方次第でいくつもの役割を果たせる万能アイテム。次は、具体的にどのような活用方法があるのか、美容オイルを使ったスキンケア方法を見てみましょう!
■美容オイルを使ったスキンケア方法3つ!
スキンケアといえば、化粧水や乳液、美容液やクリームを使う方法が一般的ですよね。
こういった通常のスキンケアにプラスして、美容オイルは「仕上げの保湿」「クレンジング」「マスク」としても活用できます。
それぞれのスキンケア方法と効果を確認しておきましょう!
◇いつものスキンケアの最後にプラス
肌の乾燥が気になる季節は、乳液やクリームのあとに美容オイルをプラスするだけで肌の水分が蒸発しにくい状態になります。美容オイルは伸びがいいものが多く、1滴だけで顔全体に伸ばすことも可能。
たったのひと手間で、乾燥知らずのスキンケアがおこなえるので、乾燥肌の方にもおすすめです。
◇オイルクレンジング
界面活性剤が配合されたクレンジングオイルだけを使うと、肌に刺激を与えてしまい肌荒れなどのトラブルが起きる原因に。ですが、美容オイルはいつものクレンジングオイルをつける前になじませることで、肌への負担を抑えてくれ優しくメイクオフすることができます。
使い方は簡単で、クレンジングオイルをつける前に美容オイルをメイクとなじませて、日焼け止めや口紅など油性のものを浮き上がらせます。そのあとはクレンジングオイルを数秒なじませてから、ぬるま湯で流せばクレンジングは完了です。
◇オイルマスク
美容オイルと重曹を大さじ1杯ずついれて混ぜたら、これを顔に伸ばし、目元は避けながら、やさしく円を描くようにマッサージしましょう。そのあとは数分置いてなじませ、ぬるま湯でやさしく流します。
美容オイルが持つ成分を肌へ浸透させながら、古い角質をやさしく除去できるおすすめのスペシャルケアです!
※お肌に合うか目立たない箇所で確認してから行ってください。
■肌タイプ別でおすすめの美容オイルを紹介
一口に美容オイルといっても、その原料となる植物はさまざま。いつものスキンケアに美容オイルをプラスするなら、ご自分の肌に最適な美容オイルを選びたいものです。
ここでは、肌質別のおすすめオイルを紹介しますので、ぜひ美容オイル選びの参考にしてくださいね。
◇混合肌におすすめの美容オイル
乾燥もテカりも気になる混合肌には、保湿とニキビケアができるホホバオイルがおすすめです。皮脂分泌のバランスをよくする効果も期待できますよ。
◇乾燥肌におすすめの美容オイル
高い保湿力で肌を保護できる、ホホバオイルやスクワランオイルがおすすめです。特にスクワランオイルは人の肌に似た性質で、乾燥肌のようにバリア機能が低下した肌のケアにぴったり!
◇オイリー肌におすすめの美容オイル
皮脂分泌のバランスを調整するホホバオイルや、抗炎症作用を持つココナッツオイルがおすすめです。スクワランオイルは皮脂と近い性質を持っているので、オイリー肌の方は避けておくと安心ですね。
それぞれの肌質におすすめの美容オイルを紹介しましたが、どのような肌質でも皮膚炎や炎症したニキビがある場合、症状が悪化しないように美容オイル全般の使用は控えることをおすすめします。
どのオイルを使えばいいのか不安な場合は、販売メーカーや皮膚科医に相談して、適切なアドバイスを受けましょう。
■まとめ
スキンケアに美容オイルをプラスすると、オイルが持つさまざまな成分から「肌の保湿」「皮脂バランスの調整」「アンチエイジング」などの効果が期待できます。いつものスキンケアの保湿力も高められるでしょう。
また、美容オイルは「水分を閉じ込めるフタ」としてだけでなく、クレンジングオイルやマッサージオイルとしても代用が可能。1回の使用量はごくわずかでOKですので、1本常備しておくと、さまざまなスキンケアシーンで活躍するでしょう。
今回ご紹介した使い方を参考に美容オイルを取り入れて、お肌も心もすこやかな毎日を送ってくださいね!