「お風呂の排水口に髪の毛が詰まって、水が流れなくなってしまった！」なんて経験をしたことがある方は多いのではないでしょうか？そんな髪の毛詰まりを起こした排水口は、掃除しても水が流れにくいまま、ということが多々あります。

 

そんな方のために今回は、自宅にあるものでできる排水口の毛詰まり解消方法をご紹介します。排水口が詰まる原因や、日常的にできる排水口の髪の毛詰まり対策も併せてご紹介するので、お風呂場の髪の毛詰まりに悩んだ経験のある方は是非チェックしてみてください。

 

 

■お風呂場の排水口が詰まる原因 

そもそもお風呂場の排水口が詰まる原因は、主に以下の4つ。

 

●固形物

　シャンプーを詰め替えたときにでる袋の切れ端など、固形物が水の流れをせき止めていることがあります。固形物は髪の毛や石鹸カスなどを吸着して、詰まり汚れの核になる可能性もあるので、固形物を落としたときはすぐに拾うようにしましょう。

 

●髪の毛

　排水口のキャッチャー部分に絡みつく髪の毛は、皮脂汚れを吸着しやすいので要注意。髪の毛が長くなればなる程詰まりやすくなるので、こまめに除去するのが大切。

 

●石鹸のカス・シャンプーのカス

　使用しているときやお湯と混ざっているときには気になりませんが、固形物や髪の毛に吸着して堆積していくと、ドロドロとした塊に……。

 

●皮脂や垢

　人間は日々皮脂や垢を排出するので、そういった汚れを洗い流す場であるお風呂場にも皮脂や垢はたくさん存在しています。少しずつですが排水管の内側にこびりついていくので、ある日詰まりの原因になることも。

 

特に髪の毛は、年齢性別問わず1日50〜100本抜けると言われているので、排水口の詰まりの原因としては大きな割合を占めています。さらに、髪の毛は皮脂汚れや石鹸カスなどを吸着する核となり得るので、髪の毛を除去すれば他の汚れが原因の詰まりを予防することにも繋がるのです。

 

 

■お風呂場の髪の毛詰まり解消方法 

それでは、実際にどのようにお風呂場の髪の毛詰まりを解消すれば良いのかを3つご紹介します。どれも使用するのは、家にあるものやドラッグストアなどで簡単に購入できるものなので、気軽にチャレンジしてみましょう。

◇ハンガーを使った解消方法

排水口が完全に詰まっていて、なかなか詰まりが解消しない場合、ハンガーを使って汚れをこそぎ落としていきましょう。使用するのは、ワイヤーでできたハンガー1本のみ。詰まりを解消する手順は以下の通りです。

１.ワイヤーハンガーを真っ直ぐに伸ばす

２.排水口の横壁に開いた穴の中にワイヤーハンガーを入れる

３.奥まで送り込んだら、中を削るように動かす

４.シャワーで流しながら詰まりを削り取る

 

上記の方法を試しても詰まりが解消されない場合、ワイヤーハンガーが届く範囲よりも奧に詰まりが発生している可能性があります。その際は以下の方法を試してみましょう。

 

◇重曹とクエン酸を活用した解消方法

強い薬液などを使用したくない場合、おすすめなのが重曹とクエン酸を活用した解消方法。用意するものは以下の3つのみです。

 

●重曹：100g

●クエン酸：50g

●ぬるま湯：100ml

 

重曹をふりかけて馴染ませた後、クエン酸をふりかけ、ぬるま湯を回しかけます。ぶくぶくと泡立つので、そのまま約30分待ちましょう。30分経過したら、水で洗い流して完了です。どれも安全なものなので、赤ちゃんがいるご家庭などで使用するのがおすすめです。

 

◇市販の薬液を使用した解消方法

最も簡単に髪の毛詰まりを解消できるのが、市販の薬液を使用した解消方法です。ドラッグストアなどで販売されている排水口専用の薬液を使用すれば、髪の毛を溶かして流してくれるので、詰まりが簡単に解消できます。

 

使い方は簡単で、薬液を排水口に回しかけるだけ。商品によって異なりますが、15分程度放置してから水で洗い流せば完了です。

 

手軽さが魅力の薬液ですが、刺激が強く危険なため、必ず換気をした状態で使用することと、直接手で触らないようにすることを厳守してください。

 

 

■普段から実践できるお風呂場の髪の毛詰まり対策 

ここまで髪の毛詰まりの解消方法について説明してきましたが、実際に詰まってからだと解消するのに時間や手間がかかったり、悪臭などの弊害が生じたりするので、詰まらないように対策をしておくのが重要です。ここでは、お風呂場の髪の毛詰まり対策を3つご紹介するので、確認してみてください。

 

◇ヘアキャッチャーにカバーを設置する

お風呂場の排水口には元々ヘアキャッチャーが設置されていますが、網目が大きいので髪の毛は排水管に流れていってしまうことがほとんどです。流れていった髪の毛が排水管内に蓄積して詰まりの原因となるので、ヘアキャッチャーより先に髪の毛が流れていかないようにカバーを装着しましょう。

 

おすすめはキッチンで使用する排水口ネットですが、使わないストッキングでも代用可能です。カバーは1〜2日おきに交換すればOKです。

 

◇こまめに排水トラップを掃除する

髪の毛詰まりが発生しやすい場所は、排水トラップです。そこで、排水トラップをこまめに掃除すれば、ある程度の髪の毛詰まりは予防できます。

 

日々の手間を面倒くさいと思うかもしれませんが、詰まってからだと掃除をするのは大変です。詰まる前ならさっと洗って流すだけでOKなのでこまめな掃除を心掛けましょう。

 

◇定期的に市販の薬剤で髪の毛詰まりを溶かす

頑固な髪の毛詰まりの場合、市販の薬剤でも解消できないことがありますが、そこまで酷くない場合は薬剤で充分に対処が可能です。詰まる前に定期的に薬剤を流し込んで排水管内や排水トラップにある髪の毛を溶かしておくことで、本格的な髪の毛詰まりを回避することができます。

 

使用状況などにもよりますが、1ヶ月に1度を目安におこなうと良いでしょう。

 

 

■まとめ

毎日50〜100本抜ける髪の毛は、その大半がお風呂場で抜けると言われています。そんな抜けた髪の毛は排水管に蓄積し、皮脂や石鹸カスなどを吸着して詰まりの原因に。そんなときは今回ご紹介した3つの方法を実践して、髪の毛詰まりを解消しましょう。

 

また、日々髪の毛詰まりができないように対策しておくことも大切です。記事内で紹介した3つの対策の中から、自分に合った方法を探してみてください。お風呂場の排水口が綺麗になると、気持ちよく入浴時間を過ごせますよ。