枝毛ができる原因は複数ありますが、そのうちのひとつがストレスです。ストレスと枝毛には直接的な関係がないようにも思えるかもしれませんが、ストレスを溜めていると髪にも影響していきます。
この記事では、枝毛が生まれる原因や枝毛の正しい処理方法、おすすめのヘアケア方法などをご紹介します。枝毛対策で悩んでいる方や美髪を手に入れたい方は、ぜひ参考にしてください。
この記事の監修者:川崎 加織 先生
皮フ科かわさきかおりクリニック院長。医学博士 日本皮膚科学会専門医 日本抗加齢医学会専門医。
「体の内外から美しくなれるクリニック」をコンセプトに一般皮膚科診療だけでなく、美容医療、頭髪治療なども行っている。またweb雑誌での連載やサプリメント・化粧品の監修などでも、多方面に活躍の場を広げている。
INDEX
■枝毛が生まれる主な原因とは?
まずは、そもそもどうして枝毛ができてしまうのか、主な原因についてご紹介します。
◇髪内部のコルテックスが水分を失う
髪の毛は、外側からキューティクル、コルテックス、メデュラという3つの層で構成されています。そのうち、コルテックスは85%以上を占めており、タンパク質や水分をたっぷり含む重要な部分です。
最も外側にあるキューティクルは比較的頑丈ですが、外的要因によってダメージを受けると剥がれて内側のコルテックスに影響がおよびます。結果、コルテックスのタンパク質や水分が流れ出て、髪が傷んでしまう原因になります。
外的要因とは具体的に、次のようなものが挙げられます。
・タオルドライによる摩擦
・シャンプー後の自然乾燥
・紫外線や空気の乾燥
・ブラッシングなどによる静電気
・ドライヤーやヘアアイロンの使いすぎ
髪の毛は縦に長い繊維状になっており、傷むことで縦に避け枝毛が生まれます。
◇無理なダイエットや不規則な生活などによる栄養不足
髪の毛に十分な栄養が行き渡っていないと、枝毛も起きやすくなります。
無理な食事制限によるダイエットは、健康的な髪を作るのに必要な栄養が不足してしまいます。また、不規則な生活による寝不足や喫煙、アルコール摂取のしすぎなどの生活習慣によっても髪はダメージを受けてしまいます。
髪の毛を構成するタンパク質をはじめ、ビタミンやミネラルなど十分な栄養を日々の食事で摂取できるように、バランスのいい食事を意識しましょう。
◇ストレスで頭皮の血流が悪化
人間の身体はストレスを感じると、頭皮を含め全身の血流が悪化してしまいます。血液循環が悪い状態では、髪の毛に栄養が十分に行き渡らなくなるため、髪の毛がダメージを受けて枝毛ができやすくなってしまうのです。
血流が悪くなる原因には、運動不足などによる身体の冷えや肩こり、食生活の乱れ、喫煙などの生活習慣などがありますが、精神的なストレスも大きく影響します。
■枝毛を見つけたときの正しい処理は?
続いては、枝毛を見つけたときにはどのように処理するのが正しいのか、詳しくご紹介します。
◇枝毛はセルフカットしても問題ない
枝毛になってしまった部分は、自分でカットしても問題ありません。髪の毛自体には修復機能がなく、一度枝毛になると元に戻ることはないため、カットするのがひとつの正しい処理方法です。
ただし、適切なセルフカット処理を行わないと、他の健康な髪の毛やヘアスタイル全体に影響する可能性があります。主に次の点に注意してカットしましょう。
・枝毛の部分から5cmくらい上をカットする
・断面が小さくなるよう垂直にはさみを入れる
・髪の毛専用で切れ味の良いはさみを使う
・枝毛がある髪の毛1本のみをカットする
枝毛の場所から髪へのダメージ自体は進んでいるため、カットする場所は5cmほど上を狙うようにしましょう。
◇不安な場合は美容師に任せる
セルフカットで簡単に枝毛の部分を処理できますが、自分ではさみを使うのが不安な場合は美容室でプロに任せるのが一番です。枝毛の本数が多い場合にも、カットと同時に髪全体のヘアケアを美容師さんに相談してみましょう。
髪が長いほど毛先まで栄養が届きにくく、傷んでいる場合はさらに栄養不足になりやすいため、こまめにサロンでカットすることで髪を良い状態でキープできます。
■枝毛を予防するヘアケア3選
続いて、枝毛を予防するのに役立つ3つのヘアケア方法をご紹介します。
◇髪にストレスを与えない生活を心がける
髪の毛へのストレスを減らすように、日常生活の中で心がけましょう。
カラーリングやパーマの回数を減らすことも有効ですが、日頃のお手入れ方法や使うアイテムを意識するだけでも枝毛予防ができます。
ヘアアイロンの使いすぎは避け、ドライヤーを使う際には髪から少し離して使います。冷風モードが付いている場合は、最後の仕上げに冷風を当てるとキューティクルが整い、髪が落ち着きます。
髪を洗った後のタオルドライは大切ですが、やりすぎは摩擦によって髪を傷めてしまうので注意してください。また、ブラッシング時に使うブラシは、プラスチックよりも木製など静電気が起きにくい素材がおすすめです。
◇ヘアオイルを使って髪を保護する
髪を保護するためにヘアオイルをおすすめします。洗い流さないトリートメントとしてヘアオイルを使えば、髪の毛を構成するコルテックスがダメージを受けづらくなります。
また、髪のダメージも目立ちにくくなって、美しくまとまった仕上がりになるでしょう。
◇シャンプーを変えてみる
洗浄力の強いシャンプーを使うと髪が傷みやすく、枝毛の原因となります。ダメージの補修作用があるものもおすすめですが、枝毛予防には保湿力の高い成分を使ったシャンプーが良いでしょう。
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■まとめ
枝毛はストレスで悪化してしまう可能性があります。
ある程度の枝毛はセルフカットでも処理が可能ですので、ストレスをなるべく溜めず、枝毛予防策も取り入れて、健康的な髪作りを続けていきましょう。
ヘアケアアイテムを変える場合は、枝毛ケアにも役立つ自然派シャンプー「kurokamiスカルプ」をぜひ試してみてください。