目元は女性にとって年齢を感じさせる、もっとも気になる部分のひとつです。
特に、年齢を重ねるごとに深くなるしわは早めに対策したいもの。
目元のしわを予防するには、またできてしまったしわを改善するにはどうしたらいいのでしょうか?
今回は、目元の悩みを解消するためにしわができる原因と、自分で行えるケアの方法をご紹介します!
この記事の監修者:宇井 千穂 院長(やさしい美容皮膚科・皮フ科 秋葉原)
元準ミス日本。全日空客室乗務員を経て、皮膚科医としてアトピー性皮膚炎を中心とした皮膚疾患を診療。本や雑誌の執筆をはじめ、web雑誌での連載やサプリメント・化粧品の監修などでも、多方面に活躍の場を広げている。女医+(じょいぷらす)所属。
INDEX
■年齢がでやすい目元のしわ。しわの原因とは
目元のしわができるのは、さまざまな原因があります。
目の周りの皮膚はとても薄く、皮脂の分泌も少ないので、顔の中でも特に乾燥しやすい部分です。そのため、肌に潤いがなくなってしまうと細かいしわが目立ってしまうことに。
この細かいしわは「ちりめんジワ」といわれるもので、乾燥以外にも表情の変化によってできやすくなります。笑ったり、泣いたりするといつも同じ場所にしわができてしまい、それが積み重なって皮膚のクセとなり、深いしわがつくられるのです。
また、加齢や紫外線のダメージで弾力がなくなった肌は、コラーゲンなどが失われて柔軟性が低くなるので、跡が消えずにしわやたるみの原因になります。
■目元のしわを解消するケア方法
一度できてしまった深いしわは、完全になくなることはありません。ですが、毎日ケアすることで、ある程度改善したり、これ以上深くなるのを防いだりすることはできますよ。
はじめは浅いしわでも、そのままにしておくと深刻化してしまうので、早めにケアしましょう!
◇保湿することが大切
しわ対策として、とても大切なポイントは保湿をすること。肌を乾燥させると、さらにしわが深くなってしまうので、たっぷりの水分と栄養を与えてあげましょう!
化粧水だけでは十分に保湿ができないので、乳液やクリームを重ね塗りして、肌のうるおいを逃がさないようにしましょう。
乾燥が特にひどいと感じる部分は、保湿の回数を多くする、または目の周りの肌に必要な保湿成分(ビタミンA、ビタミンC、ビタミンE、セラミド、ヒアルロン酸、アミノ酸、コラーゲン、グリセリンなど)が入った美容液を使うといいですよ!
そして、いつも化粧水をコットンでつけている方は、化粧水の量を多めにコットンに含ませてから肌にやさしくたたき込むようにつけるのがおすすめ。このとき、コットンで肌を強くこすって刺激を与えてしまうと、乾燥の原因になるので気をつけましょう。
◇目元のしわを改善&予防するストレッチ
目元は表情筋が動くことによって、しわができやすくなる場所です。
笑うときにできる目元のしわには、表情筋のなかにある眼輪筋を鍛えるストレッチが効果的。
1.リラックスした姿勢で、両手でピースサインをつくります。
2.目を閉じてから、人さし指を上、中指を下にして、左右の目じりをそれぞれはさみこむように押さえましょう。
3.目じりの皮膚を指で押さえながら、ゆっくりと外側に伸ばします。
4.伸ばした状態のまま、10秒ほどキープします。
このストレッチを5~6回繰り返しましょう。ただし、目元はデリケートな部分なので、軽く優しく行うのがポイント。
このストレッチはしわ対策だけでなく、眼精疲労にも効果が期待できるので、長時間のパソコン作業や細かいものを見る作業をしている方にもおすすめです!
毎日のスキンケアのあとや仕事の休憩時間、作業の途中にも手軽に取り入れてみてはいかがでしょうか。
■目元のしわは日々の予防が大切
しわは「加齢や紫外線による肌の乾燥」、「表情筋のクセ」以外にも、普段の生活環境も大きな原因のひとつ。
こういった原因が積み重なることで目元のしわができてしまいますので、毎日のケアのほかにも次のようなことに気をつけていくと、しわを予防できるでしょう。
◇日焼けを防ぐ
皮膚の老化を促進させないためにも、紫外線を防ぐことは大切です。外出するときはSP効果の高い日焼け止めを塗ることはもちろん、帽子や日傘などで紫外線のダメージから肌を守りましょう!
◇洗顔で洗いすぎない
皮脂が失われてしまうと肌は乾燥しやすくなってしまいます。洗顔では洗いすぎないようにしながら、しっかりと立たせた泡でやさしく洗いましょう。
特に、洗浄力が強い洗顔料を使っている方は必要な皮脂まで落している可能性が高いので、洗ったあとに顔がつっぱると感じるなら、いまの洗顔料を見直したほうがいいかもしれませんね。
◇バランスのよい食生活を心掛ける
ビタミン・食物繊維などの栄養素を豊富に含んだ野菜などをバランスよく食べ、体の内側からケアすることも大切。
抗酸化作用のある「ビタミンE」や「ビタミンA」、メラニンを抑える「L-システイン」などをとることで、アンチエイジングや美白など、肌へのさまざまな効果も期待できますよ!
◇ストレスを溜め込まない
ストレスが溜まって眉間にしわをよせたり、ゴシゴシと強い力でスキンケアしてしまったりすると、目元のしわを悪化させてしまうことに。
しわだけでなく、健康で美しい肌をつくるには疲れを溜めずに、十分な睡眠をとることが大事です。体の自律神経、ホルモンバランスを乱さないためにも、ストレスを溜めない生活を心がけるといいですね!
■まとめ
すでにあるしわは残念ながら完全になくすことはできませんが、毎日のスキンケアや生活習慣に気を付けるだけで、これからできるしわをある程度、予防・改善することが期待できます。
加齢が原因だからとあきらめるのではなく、数年後も美しい肌を保つために、今からでも目元をケアしていくことをおすすめします。