人の見た目のうち、目元はとくに年齢が出やすい箇所です。そのため、見た目をできるだけ若々しく保とうとする場合、目元のケアは大切です。本記事では、目元に年齢が出やすい理由を踏まえて、若々しい見た目を目指すためのセルフケアの方法を紹介していきます。
INDEX
■そもそも、なぜ目元には年齢が出やすいのか?
見た目のうち、とくに目元に年齢が出やすいことには、いくつか理由があります。その理由とは、たとえば次のようなものです。
◇ほかの部位より皮膚が薄いから
まずひとつは、人間の身体のうち、目元はとくに肌が薄い箇所です。顔の皮膚は平均的にみて、約2mm程度の厚さがあります。一方、目元の皮膚は平均として、わずか0.6mm程度の厚さしかありません。こうした薄い皮膚のみで守られているのが目元です。そのため肌が弱く、肌トラブルを起こしやすい場所だといえます。
◇まばたきによる筋肉疲労の蓄積
また、目元は筋肉を酷使しやすい場所です。たとえば表情を変えたり、まばたきなどです。こうした細かい筋肉の動きが1日中あるために、疲労が蓄積しやすいのです。
目の周囲の筋肉が衰えて、皮膚を支える力が弱まっていくと、目の周囲の皮膚も徐々に下がっていきます。こうして目の下のたるみや、瞼の腫れぼったさが見た目の年齢としてあらわれるのです。
◇皮脂腺が少なく乾燥しやすい
目元は皮脂腺がほとんどないために、とても乾燥しやすい箇所でもあります。そのため、長い間湿度の低い環境にいると、すぐに乾燥肌のような状態になってしまうのです。
◇メイクによる日常的摩擦、刺激 など
また、目元の皮膚は薄いことから、アイメイクなどでも傷みやすい傾向があります。アイメイクの使用や、目元をこするような日常のちょっとした仕草でも、目元の皮膚は痛んでしまうことがあります。
こうして目元の皮膚が痛んでしまうと、シミやシワなども生まれやすくなります。また、アイメイクを十分に落とせていない場合には、色素が目元に残ってしまうような場合もあります。
■目元ケアで若々しく~整形よりメイクより、日頃のケアが大切な理由
目元のたるみは、たしかに整形やメイクによって解決するという方法もないわけではありません。しかし、こうした方法にはさまざまなデメリットもあることを知っておくべきです。
まず整形には、失敗のリスクがあります。また、見た目という部分ではたるみをケアできたとしても、その原因までは取り除くことができないため、根本的な解決にはつながらないのです。
またメイクで対処することも、メイクをすることでさらに目元への摩擦や乾燥が生じてしまい、目元の皮膚にダメージを及ぼしてしまう心配があります。
目元のたるみを整形やメイクなどでむりやり隠そうとすることには、こうしたデメリットがあります。そのため目元のたるみは、むしろ日頃のケアを充実させていくことによって、より根本的な解決を目指していくことが重要なのです。
■目元の印象UPを実現する、厳選セルフケア3選
では、目元から見た目の若々しさを目指すためのケアとはどのようなものでしょうか。以下にみていきましょう。
◇目元のたるみ
目の周囲を覆っている筋肉のことを、「眼輪筋」といいます。この筋肉を鍛えることは、目元のたるみを和らげる効果があります。眼輪筋を鍛えるためのエクササイズのやり方は、慣れてしまえばそれほど難しくはありません。
・ゆっくりと目をとじて、最終的にはギュッと力を入れて強くとじる
・力を入れて目をとじた状態で5秒数える
・すこしずつ目の力をぬいていく
・眉を上にあげて、自然に目を開ける
・5秒数えてから、顔を徐々に自然な表情にもどす
こうしたエクササイズは慣れてしまえば、道具もなにも必要なく、どこでも気軽におこなえるものです。ちょっとした隙間の時間を利用しながら、習慣として日常に取り入れていきたいものです。
◇目のまわりのシワ
目の周囲にできるシワは、目の疲れや乾燥、アイメイクの際の摩擦などによってできるものです。このうち、目の下は皮膚が乾燥しやすく、シワになりやすい箇所です。そのため、蒸しタオルを目に当てる・アイクリームを使用するなどの保湿を習慣づけるようにしましょう。また、目元を温めてリラックスすることは、目の疲労回復にも効果があるため、目を見開いた際の表情の回復にもつながります。
◇クマ、目元のくすみ
目元にクマができる理由のひとつには、血行不良があります。この場合、肩甲骨や首をまわす運動をするなどして、血行を良くするエクササイズをおこなうことが効果的です。また、頭皮マッサージなども効果があると考えられています。
こうしたマッサージは、意外にもクマができた際の対策として、即効性が期待できるものです。ただし即効性が期待できるのは基本的に血行不良による場合であり、色素沈着には、マッサージ以外にもケアをする必要があり、変化を感じるまで時間がかかることが多いと考えられています。
それでもマッサージによって血流を良くすれば、結果的に代謝が高まり、身体が冷えるのを防ぐことができます。そのため色素沈着が原因でできてしまったクマであったとしても、効果はあるといえます。
■まとめ
目元から見た目を若々しい印象にする方法には、目元の筋肉を鍛えるやり方から、肌の保湿や、上半身の血流促進のやり方まで、さまざまなものがあります。できるだけメイクなどの表面的な対策だけに頼るのではなく、全身をつかった健康増進を目指すやり方を習慣づけていくようにしましょう。